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2024.12.18 SUPER GT

SUPER GT 最終戦 躍進で魅せた10位フィニッシュ【DENSO KOBELCO SARD GR Supra】

最終戦鈴鹿、躍進で魅せた10位フィニッシュ

2024 SUPER GT
最終戦
「SUZUKA GT
300km RACE
GRAND FINAL」
開催日時:12/7(土:晴れ)・8(日:晴れ)
開催場所:鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:予選18,500名、決勝27,000名【合計45,500名】

12月7日(日)SUPER GT最終戦「SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」の決勝が行われ、13番グリッドからスタートした関口がオープニングから気迫の走りで5周目には5つポジションアップと躍進し、8位浮上と魅せる走りを披露。

【DENSO KOBELCO SARD GR Supra】

上位陣に先手を打って最低周回数となる17周を終えて関口をピットに呼び戻すと、素早いピットワークで中山をコースに復帰させるチームワークを見せた。スティント序盤に早いペースの後続車両に先行を許し9位にとなったが、拮抗し膠着した展開の中で、中山は粘り強く安定したペースで長くなったスティントを燃費を確認しながらタイヤをマネージメント。最終的には今季締めくくりとなる最終戦は10位でフィニッシュ。ドライバーポイントは1点を獲得しランキング7位(計46点)に、チームポイントは4点を獲得しランキング7位(計64点)となった。今季は優勝を含む2度の表彰台を獲得、成長をみせるとともに力強さと魅せる走りで期待の高まるレースを繰り広げた。一方、3戦連続ノーポイントもあり、常に上位に顔を出す安定した成績も望まれる。来季こそ最後までタイトル争いに加わるべく、引き続き、努力の積み重ねを続けていく。


2024年シーズンもいよいよ「千秋楽」

今季優勝を含む2回の表彰台を獲得し、前戦第8戦もてぎでは奮闘をみせたが、6ポイント足らずに惜しくもタイトル争いに残れなかったDENSO KOBELCO SARD GR Supra。最終戦「SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」は、12月7日(土)午前に公式練習、午後にQ1+Q2のタイム合算式の公式予選、8日(日)決勝は12時40分スタート。レースは、300km(52周︓約2時間)で争われ、ドライバー交代を伴うピットストップは1回。1人のドライバーの最大運転周回数は34周まで。サクセスウェイトは、すべてリセットされ0kgとなり、各車イコールの真っ向勝負となる。冬期を考慮してタイヤの持ち込みセット数は+1のドライ5/ウェット6セットで、ドライのマーキング5セットのうち、Q1用に1セット(A)、Q2用に1セット(B)となり、抽選でどちらかがスタートタイヤとなる。近年好成績を残している鈴鹿であるが、今季3回目の表彰台を優勝で有終の美を飾り、シリーズランキング上位で終えるため、また同陣営のチャンピオン獲得を援護するために、激しくタフな戦いを強いられると予想されるが、脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって、意気盛んに勢い良く、活溌溌地に勝利を目指していった。

公式練習走行

7日(土)9時15分から開始された公式練習走行は、気温11度/路面温度12度と、これまでレースウィークでは経験のない路気温の中で混走セッションが始まった。まず関口が、クルマの確認のために2周ほど走行。路面状況と低い路気温のため9時43分に本格的な走行を始めた。装着したミディアム系ドライタイヤが中々温まらず、9周目に1分46秒677の9番手タイムをマーク。再びコースインしたところ赤旗中断に。5周ほど確認走行して中山と交代。中山は短い時間ながらもクルマとタイヤのフィーリングの確認のためFCYテストを挟みながら走行した。混走セッションは最初に関口がマークした1分46秒677のままで13番手となった。GT500クラスの単独セッションは中山がステアリングを握ってコースイン。同じくミディアム系ドライタイヤを装着してラップを重ねたが10分間の走行時間ではタイヤがしっかりと温まりきらず。1分45秒766の14番手タイムとなった。 12時15分からのピットウォーク時間帯には、株式会社 神戸製鋼所さまが、2012年に当チームのスポンサーを始めて頂いてから今季100戦を迎えたことから執行役員 中森慶太郎さまが登壇、脇阪監督、関口選手、中山選手、KOBELCO GIRLS太田麻美さんとともにGTAから表彰、感謝状の贈呈式が執り行われた。

公式予選

【中山雄一 選手】

Q1︓中山が僅差のQ1で10番手タイム

7日(土)13時50分から開始されたタイム合算の公式予選Q1は冬場ということもあって、いつもよりも5分拡大され、気温14度/路面温度24度の快晴の中で開始。午前中、2セットのみしか持ち込んでいないソフト側ドライタイヤを温存して午後の予選にかけた中山。開始3分後にコースインした中山は、ソフト側タイヤを4周にわたってしっかりと温め、5周目の一発アタックに入った。セクター1で28秒587を計時、続くセクター2も17秒319と速い区間タイムで勢いのある走り。セクター3も39秒200と期待の高まる速さ。セクター4で19秒852と纏め1分44秒931秒と速いタイムも僅差のQ1で10番手タイムとなった。

【関口雄飛 】

Q2︓関口がQ2で12番手、合算では13位に

7日(土)14時48分のQ2開始時点は、気温14度/路面温度21度と路温が下がり始めた。中山と同じくソフト側ドライタイヤを装着した関口は、残り9分ほどと中山より3分ほど遅くコースイン。チェッカーギリギリで5周目アタックと決めタイヤをウォームアップしていった。5周目セクター1をコンマ2秒ほど削って入り、続くセクター2をコンマ1秒以上削り、セクター3もコンマ4秒削った関口。大きな期待がかかったセクター4ではタイムを大きく伸ばせず19秒852と、全体でコンマ6秒ほど削ってきたが、他車に比べ、あと一歩伸びずに1分44秒318の12番手タイム。Q1同様に僅差となったQ2で、Q1よりタイムを削ったものの、一層の僅差で厳しい結果となったQ2。公式予選合算タイムでは13位となった。

決勝

第1スティント︓関口が5周目には8位と5つポジションアップ

8日(日)気温13度/路面温度21度の中、10分遅れの12時50分から三重県警パレードラン&フォーメーションラップがスタート。低い路温によりフォーメーションラップが1周増やされて2周を行なったのちに、51周で最終決戦が開始された。Q2で使用したソフト側ドライタイヤを装着して、活溌溌地に逆襲の勝利を目指して13番グリッドからスタートした関口が、オープニングから気迫の走りで5周目には5つポジションアップと躍進し8位浮上と関口らしい魅せる走りを披露した。1回目のFCY後も、クルマとタイヤのバランスが良く、前を追い立ててチャンスあればと攻め49秒台で走行していたが、300クラスとの巡り合わせやセーフティカーリスクを消すために、上位陣に先手を打って最低周回数となる17周を終えて関口をピットに呼び戻した。

第2スティント︓中山が粘り強いマネージメントで10位フィニッシュ

関口からのインフォメーションでソフト側ドライタイヤの内圧を設定。素早いピットワークで中山をコースに復帰させるチームワークを見せた。スティント序盤に早いペースの12号車に先行を許し9位にとなったが、拮抗し膠着した展開の中で、中山は粘り強く安定したペースで、長くなったスティントを燃費を確認しながらタイヤをマネージメント。2回目のFCYを挟みながらも安定して走行。最終的には今季締めくくりとなる最終戦は10位でフィニッシュ。順位こそ下位であったが2人のドライバーそれぞれのストロングポイントを魅せた最終戦となった。ドライバーポイントは1点を獲得しランキング7位(計46点)に、チームポイントは4点を獲得しランキング7位(計64点)となった。

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