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2025.04.25 RALLY

全日本ダートトライアル選手権 開幕戦 【HKS】

悪路の開幕戦

5年シリーズ開幕戦は全日本戦初開催のいなべモータースポーツランド(三重県いなべ市)で開催され、全クラス合計150台のエントリーに対し、149台の参加、D2クラスは11台の出走となりました。

【HKS LANCER EVOLUTION】

元々は自然の地形を生かしたモトクロスコースであり、ほぼすべて土の路面の狭い急斜面を往復する他にはない特徴を持つコースです。コースの半分だけ土の路面を持つスナガワを想定して臨んだ2月のテスト走行では雪が降り、タイヤが目詰まりするほどの粘土質の土にセットが合わず悪戦苦闘しました。本戦も決勝日は雨予報。テストで洗い出された課題にできるだけの準備をして当日を迎えました。公開練習日朝の慣熟歩行はドライ。テスト以降で念入りにコースを整備したようで路面は硬く踏みしめられ、砂利が撒かれ、ドライタイヤでも走れるのではないかと思った矢先、雨が降り始めました。走行が回ってきたときには土も柔らかくなり路面は掘られていきました。

公開練習

D2クラスの走行まで雨は降り続き、水たまりも見られるようになっていました。固められた土にシャバシャバのぬかるみが載るスリッピーな路面が点在し、同じコーナーの中でもアンダーステアからの唐突なオーバーステアになるなどグリップレベルが変化する難しさでタイムが大きくバラつきました。そのなかでも前回のテストからリアサスペンションの仕様を見直し、追従性を高めたことで結果は2位。1位の炭山選手との差は1.8秒、雨は決勝終了まで降り続く予報で路面はさらに悪化する傾向でした。車の動きもまだまだベストには遠く、車高とサスペンションの減衰を調整して決勝に備えました。

決勝第1ヒート


翌朝の慣熟歩行では硬いところにうっすらと載る粘度の低い泥で滑り、粘度の高い泥に足をとられながら坂を登っていくなど、「ぬかるみのデパート」といって過言ではないくらいバリエーション豊かなぬかるみに触れました。二駆車両のスタックによる競技進行の遅れを防ぐため、この日は四駆車両のクラスの後に二駆車両が走る出走順となりました。炭山選手が谷田川選手のタイムを2.6秒縮め、鎌田選手がさらに0.3秒短縮、田口選手は0.184秒届かず2位に。悪条件にも関わらずかなり拮抗した闘いになり、更にアライメントと減衰、スタビライザーを調整して最終走行に備えました。

決勝第2ヒート

第2ヒート前の慣熟歩行ではスタートから深さ10cm電車道、スタート奥のヘアピンでは深さ20cmの轍、そこからの下りも深さ10cmの轍のなかに埋まる高さ10cmほどの石、下りきると広範囲にぬかるみの川、重くぬかるんだ登り坂、朝とは比較にならないほど路面が悪化していました。一瞬雨が止むも再び降り始め、路面は悪化の一途をたどります。D2クラスでも車体のどこかをひっかけたり、曲がらなかったり、止まらなかったり、回ってしまったりで軒並みタイムダウン。田口選手もロスをなるべく抑えましたがタイムを更新できず1本目のタイムで勝敗が決しました。

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