スーパーGT Rd.1 岡山【INGING】
ひとつでも多くのポイント獲得を目指して、スタートを切る
2025年SUPERGTシリーズは曇天の岡山国際サーキットで開幕した。今季INGINGのチーム体制は加藤寛規監督、堤優威、平良響の両ドライバーに19歳の卜部和久を加えた布陣で臨むことになった。
天候は晴れ、気温15℃、路面温度23℃というコンディションの中、サーキットはもちろん周辺では満開の桜が目にも優しいコンディションの9時半に公式練習が始まった。このセッションでは堤が15周、平良が22周してセッティングを変更しながら車両の動きをチェックしていたが、満足な内容を得られないまま終了。予選に不安を残したことから、セッティングを大幅に見直したものでアタックすることとなった。
予選:22位
薄い雲がサーキットを覆い気温23℃、路面温度31℃の14時丁度に公式予選がスタート。予選方式は昨年の2名のドライバーのベストタイム合算で争うというスタイルを見直し、一昨年までのスタイルに戻した。つまり全28台のGT300クラス車両を(今回は昨年のランキングにより)14台ずつ2つの組に分け、それぞれの組上位9台がQ2に進出。Q2のタイム順でグリッドが決まるというもの。今回A組に区分されたHYPERWATERINGINGGR86GTは平良がステアリングを握り真っ先にコースイン。4周かけてタイヤを暖めてアタックに入った。5周目のタイムは1分28秒066でさらにアタックを続け6周目に1分26秒677をマークした。
この時点で9番手とQ2進出を決めたかに見えたが、平良のタイムを上回る車両があり結果的には11位となりQ2に進むことがかなわず、スターティンググリッドは22番となった。明日の決勝レースは13時10分にスタート予定。昼前後まで弱い雨が降るという予報で、路面コンディションも微妙ではあるが、後方から追い上げチェッカーまで走り切り入賞を目指すレースとなる。
決勝:10位
2025年SUPER GTシリーズ開幕戦は、4月13日に岡山国際サーキットで決勝レースが行われた。前夜に降り出した弱い雨は昼を過ぎてもやまなかったにもかかわらず、朝早くから開幕を待ち侘びた熱心なファン1万4,500人がサーキットに詰めかけた。雨はスタート時間になっても止まず13時10分にセーフティカー(SC)先導でスタートすることになった。22番グリッドのHYPER WATER INGING GR86 GTは、入賞そしてひとつでも多くのポイント獲得を目指して、スタートを切った。
なかなか止まない雨模様。気温13℃と冷える13時10分、SCスタートとなったレースは、4周完了でSCが隊列から外れバトル開始。しかしGT300の先方GT500クラス車両が1コーナー先でマルチクラッシュ。コース上にパーツが散乱し隊列は大混乱となった。前方でスピンを喫した車両があり、スタートを担当した堤は難なく21位へ順位を上げたが、マルチクラッシュの車両回収のために再びSC導入。しかし直後に赤旗が掲出されレースは中断となった。
雨がほぼ上がった13時55分にレースは再開し10周が完了した時点でバトルも再開。堤は11〜13周目に5台をかわし16位へ。しかし1コーナーで飛び出して動けなくなった車両があり、またもやSC導入と荒れるレースとなった。17周完了でバトル開始となると入賞圏内の15位へ順位を上げたところで、クラストップの車両2台による接触でトップ車両がコースオフして動けなくなりFCY(フルコースイエロー)に。FCYが解除されると堤は23周目には13位へ順位を上げた。目の前の9号車メルセデスにピタリとつけ抜きあぐねながら、もこの頃から早めにピットインしてドライバー交代をする車両もあり31周目にはトップ10入り。
コースはまだウェットコンディションだったこともあり、レインタイヤを履いた堤のスティントは長めとなり、ライバルたちがルーティーンのピット作業をする間もコースにとどまり、51周目には暫定トップに立った。そして53周目にピットインして平良に交代。タイヤはドライタイヤに交換した。硬めのタイヤでコースインした平良はなかなかタイヤが暖まらず、順位を13位まで落としてしまった。66周目にアトウッドでストップした車両がありFCYからSC導入へ。これでトップからの距離は一気に詰まることになった。SCがコースを離れ69周完了、残り10周ほどの時点でバトルが再開。平良はまず1台をかわし75周目には2台をかわし11位へ。6台による8位グループのほぼ真ん中で超接近戦を演じ、77周目に5位の車両がストップすると平良は再びトップ10入り。最後のラップは小競り合いをしながらも8位でチェッカーを受けた。しかしその最後の接近戦でライバルと接触したことで、危険なドライブ行為と判定されレース後に5秒が加算されて、結果的には10位という成績となった。22位のポイント圏外からしぶとく最後まで走り切り10位で6ポイントを獲得。この6点はシリーズを争う上で必ず効いてくるはずだ。