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2025.06.05 SUPER GT

スーパーGT Rd.2 富士【VELOREX】26台抜き初優勝!

ふたりで魅せた驚異のオーバーテイクショー!チーム全員で勝ち取った初優勝!

SUPER GT第2戦「FUJI GT 3 HOURS RACE」は、快晴の富士スピードウェイで満員の大観衆が見守る中での開催となりました。そのレースファンの興奮を、ひときわ盛り上げたのは、前日の予選でグリッド27番手に沈んだVELOREX 6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIでした。

【片山義章選手、ロベルト・メリ・ムンタン選手】

まさかの初優勝、ロベルト・メリ・ムンタン選手と片山義章選手がつかんだ奇跡の逆転優勝に、ピットは歓喜と興奮に包まれました。「まるで映画を見ているみたいな気分でした」とトップチェッカーを受けたロベルト・メリ・ムンタン選手。「嬉しい、本当に嬉しい、みんなありがとう!」と叫び、瞳に涙を浮かべながらスタッフひとりひとりと抱き合う片山義章選手。新チーム、VELOREXの初優勝は、まさに劇的なドラマのような瞬間でした。


公式練習3位から一転、予選で失速したVELOREXの悪夢

SUPER GT第2戦「FUJI GT 3 HOURS RACE」は、恒例となったゴールデンウィーク開催のイベントです。搬入日の木曜日はあいにくの悪天候で、設営スタッフはずぶ濡れになりながら作業を続けましたが、幸い予選当日は快晴となり、渋滞をものともせずに早朝から多くのファンが富士スピードウェイへと詰めかけてくれました。サポートイベントのFIA-F4予選が終わるころには濡れた路面も完全に乾き、公式練習は、気温19℃、路面温度28℃というコンディションでスタートとなりました。

【UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI】

決勝に向けてチーム一丸となって戦う

VELOREXの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、開幕前のテストから毎回トップタイムをマークする好調ぶりでしたが、開幕戦ではポイント圏内でのフィニッシュを果たしたにもかかわらず、レース後にまさかの失格という裁定が下されました。朝の公式練習では48周をこなし、1分36秒466で3番手タイムをマーク。午後の予選、VELOREXはB組での出走です。アタッカーは片山義章選手。セッション開始時の気温は20℃、路面温度33℃、湿度42%というレースには最適のコンディションとなりました。

コースインした片山義章選手は、慎重にタイヤを温めてアタック開始。4周目に1分37秒368をマークし、連続アタックで1分36秒990をマークした段階でチェッカーとなりましたが、最後のアタックの最終コーナーでのトラックリミットを取られ、ベストタイム抹消。残念ながらQ2進出はなりませんでした。


悪夢の予選27位から、チーム全員で勝ち取った初優勝!

「今日は絶対にリベンジしてみせます」と、レース前に強い意気込みで語ってくれた小倉啓悟監督の言葉には、前夜遅くまでデータ解析を徹底し、トラブルの原因を突き止めるべく尽力したVELOREXのスタッフ全員の気持ちがこもっていた。早朝から開催されたサポートレースやピットウォークの華やかな舞台の裏で、ピットにはデータを検証し続けるエンジニアたちの姿があった。

5月4日(決勝)

「チームを信じているから、あとは全開で攻め切るだけ。失うものは何もないよ」とロベルト・メリ・ムンタン選手。その言葉どおり、スタートから1周で7台をオーバーテイクしてくると、2周目には17位、3周目には14位と、毎ラップ確実に前を行くマシンをオーバーテイク。さらに上位のマシンがトラブルを抱えたり、スピンを喫したりする中、ミスなく圧倒的なハイペースでポジションを上げ続ける6号車は、10周目には9位、そして20周目には6位まで追い上げました。そして32周目にドライバー交代でピットに飛び込んできた際には、クラス3位と驚異的なポジションアップを果たしていたのです。

そしてステアリングを引き継いだ片山義章選手も、ピット作業のロスタイムで16番手までドロップしてしまったものの、再びロベルト・メリ・ムンタン選手同様のオーバーテイクショーを開始。40周目には11位までポジションを上げ、47周目には6位、66周目には3位へとポジションを戻し、上位陣のピットストップのタイミングによって、70周目にはトップに浮上してそのままピットイン。再びロベルト・メリ・ムンタン選手に交代しました。最後のスティントを任されたロベルト・メリ・ムンタン選手は、6位でレースに復帰すると、瞬く間に前車との差を詰め、74周目に5位、75周目に4位まで浮上。

ピットでは残り時間とライバルたちのピット作業のタイミングを予測し、「トップの2号車はもう1回ピットが残っていて、777号車はもう一度給油作業でピットに入るはずだから実質的なトップは61号車で我々とのギャップは25秒。追いつくのは厳しいがプッシュしろ」と無線でロベルト・メリ・ムンタン選手に指示。VELOREXはあくまで優勝を狙って攻め続けました。そして87周目には再び3位までポジションアップ。残り16分で2位の61号車との差16秒を縮めるべくロベルト・メリ・ムンタン選手はラストスパートに入ります。そしてドラマは最後に待ち受けていました。

せまるトップとの差

トップを走る777号車が100周目に突然ピットイン。やはり燃料不足による給油作業を開始したのです。これで61号車が首位に立ち、6号車 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは2位へと浮上。残り11分、首位との差は11秒。ロベルト・メリ・ムンタン選手は追撃の手を緩めず、101周目にはその差8秒9,102周目にはその差7秒2,さらにギャップを縮める6号車は残り3分、その差6秒3まで縮めると.61号車が視界に入った途端、更にタイムアップし、残り2分で4秒2まで縮めます。残り1分の時点でトップ61号車との差、3秒4!

そしてGT500の首位が3時間のチエッカーを受け、GT300クラスのファイナルラップとなったところでその差2秒5、あと1周でこの差は縮められない、2位表彰台かとチームの誰もが思った瞬間、TVモニターに61号車が失速しながら止まる姿が映ったのです!


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