スーパーGT Rd.3 「MALAYSIA FESTIVAL 2025」【VELOREX】
厳しい戦いを強いられるも、3点加算したマレーシア大会
VELOREXとして初の海外戦を迎えた第3戦マレーシア大会は、木曜日に公式練習1回目、金曜日に公式練習2回目と予選、土曜日に決勝が行なわれる変則スケジュール。
予選
木曜日の公式練習1回目では20周をこなし2分04秒434を刻んだ6号車UNI ROBO BLUEGRASS FERRARIは全体で5番手につけた。しかしロベルト・メリ・ムンタン選手も片山義章選手もかなり滑る路面に対してグリップ不足を訴え、チームは金曜日の公式練習2回目と予選に向けてセットアップを変更。気温31℃、路面温度37℃で迎えた公式練習2回目では2分03秒741で4番手につけ、予選への期待が高まった。しかし16時30分、気温33℃、路面温度40℃の中でスタートした予選Q1グループA組ではUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIはロベルトが出走。しっかりとタイヤを温め3周目に2分04秒412で暫定3番手タイムをマークしたロベルトだったが、トラックインプルーブが予想以上に進み、最終的には7番手で予選Q2進出はならなかった。予選終了後1台のマシンが車両規定違反によりタイム抹消となり、決勝は12番手グリッドからのスタートとなった。
決勝
決勝日となった6月28日、マレーシアの天候は曇り。気温、路面温度の上昇を懸念し、レースは午後4時半スタートのトワイライトレースとして開催された。12年ぶりのマレーシア大会ということもあって、多くの地元ファンが詰めかけ、華やぐ大観衆に囲まれたグリッドウォークのあと、両国国歌斉唱が行なわて、レースは予定どおりスタート進行に入った。日本とは異なり交通機動隊を先導としたパレードラップは実施されず、そのまま2周のフォーメーションラップが実施され300kmレースは16時38分に正式なスタートが切られた。
12番手グリッドからスタートした片山は、いつもどおりの好ダッシュを見せてポジションキープで第1コーナーをクリアしたものの、ストレートスピードに予選時のような伸びが無く、1周目のコントロールラインを通過する際には13番手とひとつポジションを落としてしまった。しかしそこからコンスタントに周回を重ねて上位を伺ったが、路面温度と装着したタイヤのマッチングが悪く、暑さも伴い厳しい戦いを強いられる。
それでもなんとかこらえ切った片山は、当初の予定より1周早い17周を終えた段階で、14番手のポジションでピットに飛び込みロベルトに交代。VELOREXのピットクルーは、予想外に早くピットインしてきたマシンに対して、慌てる事無く冷静に対処し、全チーム最速のピット作業で6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIをコースへと戻した。18番手でレースに復帰したロベルトはすぐにハイペースで追い上げ、自己ベストラップを更新しながら12番手までポジションを戻すものの、滑る路面に対してスライドするタイヤの発熱が原因か、スティント後半にはフロントタイヤにデグラデーションが発生し、レース終盤には急にペースがドロップし始める。防戦一方という、ロベルトにしては珍しいレース展開となったが、ストレートの伸びが無いマシンでは、なんとかポジションをキープして1ポイントでも多く持ち帰ることに集中する以外にない。レース終盤の数ラップでは、後方から同じフェラーリがより速いペースで追い上げてきたが、なんとかそれを巧みなライン取りで最終ラップまで抑え続け、無事13位でチェッカー。チームにとって貴重な3ポイントを獲得してみせた。