2025 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦【TONE Team4413 BMW】
TONE Team4413 BMWが難局を乗り越えダブルポイント獲得!
2025年全日本ロードレース選手権第4戦が、モビリティリゾートもてぎで開催された。鈴鹿8耐から僅か3週間のインターバルの間に3台の耐久仕様車をスプリント仕様に変更し、2台の新型M1000RRをレース用にセットアップするという膨大な仕事量をこなし、スタッフは休む暇なくあっという間にレースウィーク初日の走行を迎えた。
更に今回はJSB1000クラスとST1000クラスが土曜と日曜それぞれ決勝レースが有り(2日間で4レース)、両クラスに参戦する当チームは慌ただしいスケジュールの中で多くの仕事をこなす事になった。
【JSB1000クラスレポート】
8月23日(土)公式予選&決勝レース1WEATHER:晴れ COURSE:ドライ
No.24星野 知也選手レース1予選 15位(1’51.417)→決勝 10位15Laps
No.28 吉田 愛乃助選手 レース1予選 18位(1’53.855)→決勝転倒リタイア
今回より星野選手は新型M1000RRを走らせる事になったが、事前テストも無い中で金曜日の走行がシェイクダウン走行となり、限られた時間の中で予選・決勝に向けてセットアップをしなければならなかった。そんな中でも確実にタイムアップし、悪く無い感触で予選を迎えた。
一方吉田選手は、開幕戦以来のもてぎでの走行となったが、少しづつ課題はクリアしつつも、なかなかタイムアップにつながらないままの予選となった。朝から気温が上昇するコンディションの中、午前中に行われた40分間のJSB1000クラス公式予選。星野選手は徐々にタイムを上げていき、予選後半に出した1分51秒417がベストタイムとなり15位、レース1は5列目からのスタートとなった。そして吉田選手は自己ベストタイム更新を目指して走行したが、タイムを伸ばせず1分53秒855で18位(6列目)に留まった。
JSB1000クラス決勝:Race1
気温は35℃、路面温度は60℃に迫り、非常に過酷なコンデイションの中でレース1がスタート、星野選手は上手いスタートで13位にポジションを上げる。レース序盤に上位車の脱落も有り11位となった7周目以降、12位を走る#20津田一麿選手とのバトルがレース終盤まで続いたが、終始安定したタイムで走行し、ポジションをキープ。そして14周目には急にペースが落ちた#10長島選手をパスして10位となりそのままフィニッシュ、開幕から4戦連続のポイントゲットとなった。足回りなどのセッテイング等はまだ詰めていない状態でありながら、この順位を得られた事で新型マシンのベースポテンシャルが高い事が判った。そしてこのレースで#31浦本選手が優勝、BMWによるJSB1000クラス初勝利をもたらした。吉田選手はレース中盤はポイント圏内を走行していたが、9周目に#33須貝選手に先行されてしまう。順位を挽回しようとしたものの、5コーナーで転倒してしまい、残念ながらそのままリタイアとなった。
JSB1000クラス決勝:Race2
#24星野 知也選手レース2予選14位(1’51.769)→決勝 マシントラブルリタイア
#28 吉田 愛乃助選手 レース2予選 18位(1’53.981)→決勝 16位20Laps
セカンドベストタイムの順位でグリッドが決定したレース2、前日よりも更に厳しいコンディションの中でのレースとなった。星野選手は14番手からスタートし、1周目13位でコントロールラインを通過、2周目に#17杉山選手に先行されるが、20周と長いレースという事もあり、すぐ後ろで挽回のチャンスを伺いながら走行していた。しかし7周目に駆動系のマシントラブルが発生してコースアウト、再スタートを切るもののそのままピットに戻りリタイアとなった。
連続ポイント獲得は途切れてしまったが、ライダー自身は好調なので、オートポリステストでマシンのセットアップを進め、次戦で頑張って欲しい。吉田選手はレース1で転倒した事で慎重な走りとなってしまい、18番手からスタートし16位フィニッシュとなった。次戦オートポリス前にはテスト走行があるので、吉田選手本来の走りを取り戻してもらいたい。
【ST1000クラスレポート】
ST1000クラスに参戦する“ゼック”ことジェゲデ・ゼカライヤ・クワミ選手は事実上の開幕戦となったSUGOレースから、約3ヶ月ぶりのレースとなった。事前テストも無く、もてぎでの走行は今年4月のスポーツ走行以来という事もあり、金曜日の練習走行では積極的に周回をこなしていた。しかし思うようにタイムが上がらないまま予選を迎えた。
公式予選&決勝レース1WEATHER:晴れ COURSE:ドライ
#29ゼック選手 レース1予選 22位(1’57.908)→決勝 11位12Laps
今回のレースはST1000クラスも2レース開催の為、午前中に予選、午後に決勝レースというスケジュール。ゼック選手は昨年のもてぎでマークした1分55秒401のベストタイムを目標に予選に挑んだが、転倒による2回の赤旗中断により、タイムアップが難しい状況となった。1回目の中断後に出した1分57秒908がベストタイムとなり22番手、決勝では完走はもちろん、1つでも前の順位でゴールする事を目指す事となった。
ST1000クラス決勝Race1
気温34℃というコンディションの中ST1000クラスのレースがスタート、ゼック選手は上手いスタートを切りポジションを上げた。序盤から転倒車が多く6周目にはポイント圏内の15位を走行、レース終盤には上位陣4台が相次いで転倒する荒れた展開となった。ゼック選手は11周目にウィークベストタイムを出し、サバイバルレースを走り切って11位フィニッシュ、今シーズン初のポイントと共に最終戦(MFJ-GP鈴鹿)への出場権も獲得した。
ST1000クラス決勝Race2
セカンドベストタイムがベストタイムと全く同じ1分57秒908という滅多に無いケースで、スタートポジションはレース1と変わらず22番手。朝のフリー走行で、昨日のウィークベストタイムを更新したゼック選手は、2戦連続のポイント獲得を目指して午後のレースに挑んだ。前日より過酷なコンディションとなったレース2、ゼック選手はスタート1周目は21位、3周目には18位、7周目には17位とポジションを上げた。その後は前を行く#22吉廣選手を追うが、その差はなかなか縮まらず、レースは終盤を迎えた。12周目と13周目に上位を走る2台が戦列を離れた事で15位となり、そのままフィニッシュとなった。これで2戦連続ポイント獲得となったが、課題は残り、次戦オートポリスではより高いレベルでパフォーマンスが上がる事を期待したい。