スーパーGT Rd.6 「SUGO GT 300km RACE」【VELOREX】
「SUGO GT 300km RACE」脅威の追い上げでポイントゲット!
SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」は、年に一度の東北地方でのレースとなります。開催地となった宮城県・スポーツランドSUGOは記念すべき開業50周年という今年に向けて、シーズンオフに路面を全面改修しており、コースレコード更新が期待されるイベントとなりました。
搬入日の金曜日は快晴でしたが、土曜日は朝から雨となってしまい、9時15分からの公式練習は、雨は小康状態となりましたが気温18℃、路面温度21℃という肌寒いコンディションです。
【公式練習】
VELOREXの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、まずロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握ってコースイン。次第に乾きつつある路面状況の中でセットアップを煮詰めながら、片山義章選手に交代。ウェット用タイヤをセーブしつつ周回を重ねました。その後セッション終盤にスリックタイヤを投入し、ロベルト・メリ・ムンタン選手が35周目に1分18秒734をマークして7番手でセッションを終えました。ドライ路面では強いアンダーステアが出ており、午後の予選に向けてチームは大幅にセットアップを変更し、タイヤのコンパウンドも変更しました。
タイヤチョイスとセットアップを合わせ切れなかった悔しい予選結果
【予選】
天候 :晴れ
コース状況: ドライ
気温 :20℃(GT300クラスQ1開始時)
路面温度 :26℃(GT300クラス予選開始時)
予選開始 :14時05分(GT300クラスQ1-A組開始)
午後の予選、VELOREXは予選A組での出走です。予選開始時の気温は20℃、路面温度26℃、湿度69%というコンディションとなりました。アタッカーは片山義章選手。午前中の公式練習ではスリックタイヤを履くタイミングも無く、新品タイヤでの一発勝負という中、無線でオーバーステアを訴えながらも3周目に1分18秒156をマークし、見事8番手で予選Q2進出を決めてくれました。
予選Q2では、ロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握り、同じく3周目に1分18秒252をマーク。強いアンダーステアに悩まされ、残念ながら12番手にとどまり、決勝レースは6列目からのスタートとなりました。
波乱のレースで一時は24番手までドロップするも、脅威の追い上げでポイントゲット!
【決勝】
SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」は、「菅生には魔物が潜んでいる」と言われるように、例年にたがわず、荒れた展開となりました。昨日苦しんだセットアップの修正を決勝前のウォームアップで確認したVELOREXの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIでしたが、前夜の雨でコースコンディションが変化した上に、タイヤマネージメントの関係もあって古いタイヤを装着して1分20秒007をマーク。しかしタイム的には13番手ということで、一抹の不安を抱きながら決勝レースを迎えることとなりました。決勝レースのスタート予定時刻は13時30分でしたが、タイムスケジュールの遅れにより、13時40分スタートと発表されました。いつも通り交通機動隊に先導されたパレードラップの後、さらに1周のフォーメーションラップが行なわれてスタートが切られました。
天候は曇り、気温は24℃、路面温度32℃、湿度58%とレースとしては絶好のコンディションとなりました。12番手からスタートした片山義章選手は1周目に1台をパス。しかし序盤の混戦の中、4周目に再びパスしたマシンに抜き返され、1コーナーでの3台が並ぶ激しい攻防でタイヤカスを拾ってしまい、ペースが上がらず15番手へとドロップ。厳しい序盤戦を戦うこととなりました。タイヤのピックアップがはがれた後は再びペースを取り戻し、上位グループに遜色ないラップタイムで周回を重ねていましたが、オーバーテイクが難しいサーキットということもあり、我慢のレースが続きました。
そんな中、16周目に目前で3台が絡むアクシデントがあり、13番手に浮上したところでストップした車両を排除するためにフルコースイエロー(FCY)が出されました。21周目にレースが再開され、前のマシンを追い続けた片山義章選手は、25周終了時には12番手、そして26周終了時点で11番手まで浮上したのですが、後方から6号車のオーバーテイクを試みたマシンが3コーナーでアウト側から接触し、片山義章選手はその衝撃でスピンを喫してしまい、なんとかクラッシュすることなくコース上に留まったのですが、エンジンがストールしてしまいました。なんとか再スタートし、そのままピットに戻ってドライバー交代と給油作業、タイヤ交換を済ませましたが、エンジン停止時の約30秒という大きなロスタイムによって24番手までドロップしてしまいました。
しかしそこからVELOREXの追走劇が始まります。ロベルト・メリ・ムンタン選手は失うものは何もないとばかりに連続アタック。前日の予選に肉薄するタイムで周回を重ね、次第にポジションをアップしていきます。
40周目に21番手まで浮上したところで再びFCYが出され、レースが再開された直後にGT300マシン2台とGT500の1台が最終コーナー出口で大クラッシュ。コース上に破片が飛び散り危険な状況となったため、レースは赤旗中断となりました。午後4時、残り時間30分でレースが再開され、まるでスプリントレースの様相を呈した「SUGO300kmレース」は、激しい攻防の中、6号車が11番手までポジションを上げた段階でチェッカーが振られました。ラスト20分の手に汗握る攻防を終えてピットに戻ってきたロベルト・メリ・ムンタン選手は、すべてを出し切ったすっきりした表情で、片山義章選手、そしてチームスタッフ全員と固い握手を交わしました。しかしレース後、オーバーテイクの際の接触に対して5秒のタイムペナルティが課され、正式結果では12位完走という結果となりました。