全日本ダートトライアル選手権 第7戦【HKS】
シリーズ5勝目を飾り、フルポイントチャンピオンへ王手をかける!
第7戦は開幕戦と同じく「いなべモータースポーツランド」で開催された。前回は雨で路面はバリエーション豊かなぬかるみ地獄だったためか、D2クラスはいつもより少ない8台のエントリーとなった。
公開練習日は雨予報で開幕戦同等想定の準備をしていたが、朝一の慣熟歩行時に既に雨が降っていたにもかかわらず目立ったぬかるみは発見できなかった。4tダンプで1000杯も砂や砂利を入れたとのことで路面状況は著しく改善されていた。
公開練習 3位/ 5台中
狭い急斜面を往復するレイアウトはそのまま、スタートした後の下り坂に減速を目的としたシケインが追加された。狭い急斜面にコース幅そのままで土盛りで作られたシケイン、手前の壁と奥の壁の間の幅は車1台分と少しでまっすぐは抜けられず「突っ込んでしまったらただ事じゃ済まない、非常に危ない」と選手会から指摘が入り、奥側の土盛りが半分削られてペナルティパイロンが設置された。雨が降ったり止んだり、時折強く降ったりと安定しない天気にタイヤ選択は大いに悩まされた。パドックに帰ってくる車両はほぼ軟質ダート用タイヤで、泥は跳ねていましたがタイヤに目詰まりはなく、酷いぬかるみは少ないと思われた。ところが走行枠が3つ前のSA2クラスから走行をキャンセルする車両が続出。スタートに並ばなければキャンセル扱いだったのが、SC、D1、D2クラス混合で走りたい人だけ走る異例の進行となった。チームとしては、決勝に備えて下りの危険なシケインを確認したい、使用するタイヤの基準を持っておきたいという思いあったため、安全マージンを取りつつ軟質ダート用タイヤの「ADVANA031」を選択して走行した。
決勝第1ヒート 1位/ 8台中
夜中に降った雨で路面は全体的に固いぬかるみになったが、砂が入った分ぬかるみはほぼ一定のコンディション。天気は晴れ、風も強く吹く予報。じっとりと汗をかきながら暑いより早く乾けの一心で走行を待つ。前走のクラスでは軟質ダート用と一般ダート用タイヤが入り交じる状況でタイヤの目詰まりやマッドフラップの泥の付着は少なめ、走行前にはスタートとフィニッシュのある上段は路面が乾き、土煙も上がるようになっていたため、一般ダート用タイヤの「ADVAN A053」で出走した。トップで第1ヒートを終えたが、公開練習をキャンセルしていた鎌田選手はパイロンタッチ2本のペナルティで10秒加算されながらも差は10秒未満。路面はさらに良くなっていく方向、勝負は第2ヒートに持ち越しとなった。
決勝第2ヒート 1位/ 8台中
1本目の走行でぬかるみは概ね掃けて、日差しと風で路面は劇的に乾いていった。4,000tの砂利の効果は絶大!次戦の舞台タカタを思わせるフラットな硬質ダート路面が顔を出し、前走クラスでは硬質ダート用タイヤを履いた車両も目立つようになった。
この週末の路面変化の振り幅からか未体験のスピードに足元を掬われて、リタイアが続出、進行はディレイの連続。表彰式の予定時間から1時間遅れ、日が傾いていくのがわかる17時前後にD2クラスの走行となった。D2クラスは硬質ダート用と一般ダート用タイヤが半々、1本目に続いて「ADVAN A053」で勝負をしかけた。硬質ダート用タイヤ「ADVANA036」を装着した谷田川選手が2.2秒短縮で1本目ベストを上回ってトップに。続く炭山選手はタイムダウン、鎌田選手はトラブルでスローダウン。トップとの差は0.3秒、上回ることができるか。スタート地点からはフィニッシュ近くまで車両が見えないなか「中間ベスト」との実況の音声が!全開で坂を上がってくる音が聞こえてきて、登り切って逆振り減速、ラスト2コーナーをうまくまとめてフィニッシュ。ベスト更新、シリーズ5勝目となった。