スーパーGT Rd.1「OKAYAMA GT 300KM RACE」【INGING】
新体制の初レースで表彰台を獲得!
2026年SUPER GTシリーズは岡山国際サーキットで開幕。今季INGINGのチーム体制は加藤寛規監督、堤優威、昨年チームに加入した20歳の卜部和久という新しい布陣で臨むことになった。搬入日の10日午前中は冷たい雨が降ったが、予選日は朝から晴天に恵まれた。
2026年シーズン開幕。チームは3月に岡山と富士での合同テストを済ませ、改めて岡山へ入った。青空が広がり気温15℃ほどとやや冷んやりとした9時30分に公式練習が始まった。このセッションでは卜部が30周と多くの周回をこなし、堤はセッティングとその確認を重点的に走り、そして1分26秒348というベストタイムをマーク。GT300車両全29台のトップに立ち、幸先の良いスタートを切ると同時に予選への期待が高まった。
4/11(土)予選Q1
サポートレースが併催されないため、比較的ゆったりめのタイムスケジュールとなったが、ピットウォークを終え気温25℃、路面温度34℃の14時に公式予選Q1がスタート。GT300クラスは参加車両が29台と多いため、今回は昨年のシリーズ順により2つのグループに区分され、HYPER WATER INGING GR86 GTはB組となった。そしてそのセッションは14時18分から10分間で争われた。このB組は14台で上位9台に入ればQ2への進出となる。昨年Cドライバーとして登録されたものの、初の公式予選を走ることとなった卜部がコースイン。A組の9位は1分26秒台半ばであり、そのあたりがターゲットタイムとなる。しかし開始5分が経過したところで1台の車両がコース脇でストップ、セッションは赤旗が掲出され中断となった。
6分後に再開されると、卜部はタイヤに熱を入れながら4周目に1分25秒920で4位につけた。そして次の周に1分25秒668で3位につけた。その直後に卜部のタイムを上回る車両があり、結果的には5位となったが、難なくQ1を突破。Q2への進出を決めた。
4/11(土)予選Q2
GT500クラスのQ1でもアクシデントが起きた影響で、GT300クラスのQ2は予定より21分遅れの15時14分に始まった。堤は3周かけてタイヤを暖め計測4周目にアタックに入った。そして1分24秒823というタイムをマークして2位につけた。その直後に1台の車両にタイムを上回られたが、その車両はコース外走行(4輪脱輪)のためにベストタイム抹消となり、堤は2位に繰り上がることになった。これで決勝はフロントローからのスタートが確定。表彰台の中央を目指す300kmレースは、明日の13時20分にスタート予定。
4/12(日)決勝
決勝日は11時50分から20分間のウォームアップ走行が行われた。まずは卜部がコースインし堤に交代。ベストタイムは1分27秒880と29台中13番手のタイムだったが、クルマの動きに問題ないことが確認できた。グリッドウォークを終えた13時20分、気温24℃、路面温度39℃という初夏のようなコンディションの中、岡山県警の白バイ4台が先導するパレードラップがスタート。続いてフォーメーションラップを続け13時25分に決勝レースがスタートした。ステアリングを握ったのは卜部で、ポールシッターの777号車アストンマーティンの背後に着き1コーナーへ。2周目にはその差は1.4秒となったがタイヤが温まってからはそれ以上離されない走りを見せ、3位以下を引き離しにかかった。
やがて3位の31号車LC500hに接近されるも卜部は隙を見せず2位をキープした。13周を過ぎるとトップとの差は2秒に開き、2位争いは接近戦が続いた。20周目のヘアピンではストレートスピードに勝る31号車LC500hに並び掛けられたものの、卜部は順位を守っていく。25周目に31号車LC500hが先にピットイン。さらにトップの777号車アストンマーティンも早めのピットインをすると、卜部はトップに立つこととなった。
さらに2位とは5秒差があり単独の走行となったが、2位の車両に対しドライブスルーのペナルティが科されたことで、代わって2位に順位を上げた車両との差は14秒となった。卜部はストレスなく走行を周回を続け、レースの折り返し点近くの38周目にピットイン。ここで堤に交代してフレッシュタイヤに交換し給油も済ませコースへ。この時点でまだピット作業を済ませていない車両が4台あり、堤は777号車アストンマーティンの8.5秒後方の6位となった。53周目にピット作業をしていなかった最後の1台がピットインすると、堤はトップと10秒差、3位とも10秒差の単独2位を安定したラップタイムで走行することに。終盤にはトップとの差を7.2秒まで縮めたが追い詰めるまでには及ばず、2位でチェッカー。新体制の初レースで表彰台を獲得することができた。