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2026.09.20 DRIFT

FORMULA DRIFT JAPAN Rd.1~3 【深田 一希選手】

チーム名 TANABE SSR team DUNLOP
ドライバー 深田一希(ふかだ いつき)
車両名 マークII(エンジン: 2JZ-GTE 3.4L /タービン: GCG G40 900ps / ミッション: OS技研 OS-88)
足回り 車高調: tanabe SUSTEC / ホイール: SSR GTX01RS / タイヤ: DUNLOP

最高峰のドリフト競技会「FORMULA DRIFT JAPAN (FDJ)」へステップアップして2年目を迎えた深田一希選手。900馬力を誇るハイパワーマシンのポテンシャルを引き出し、数々のトラブルを乗り越えながら進化を続けた2026年シーズン前半戦、第1戦から第3戦までの激闘の軌跡のレポート。

【第1戦】悔しい幕開けとなった開幕戦、Rd.1富士スピードウェイ

4月24日(金)練習走行

2026年4月25日〜26日に富士スピードウェイで開催された開幕戦。個人的に得意としている高速コースに挑んだ深田選手であったが、練習走行からクルマの走行に違和感を感じる。アドバンコーナーのインクリップでリヤが巻き込む症状が多発。ハーフスピンを繰り返し、うまく曲がれない状態が続いた。フロント車高の微調整など様々なセッティング変更を試みるも根本的な解決には至らず、原因がわからないまま予選を迎えることとなった。


4月25日(土)予選

予選1本目、勢いよく進入したものの、インクリップ直後にやはりリヤが巻き込み、ハーフスピンで0点(ゼロカウンター)。追い詰められた状況で、会期中初めてリヤのアライメントを測定したところ、右側のキャンバーが「ポジティブ側」になっていることが発覚。原因を突き止め、アライメントを急いで修正し挑んだ2本目。リヤがしっかりと粘りを取り戻したものの、今度はリヤの限界値が掴めず慎重な走行となり、点数は伸び切らず66点。総合38位となり、惜しくも決勝進出を逃す悔しい結果となった。

【第2戦】意地のリベンジとトップ16進出!Rd.2鈴鹿ツインサーキット

5月15日(金)練習走行

5月16日〜17日の第2戦は、鈴鹿ツインサーキット。開幕戦の反省から、衝撃を受けてもズレにくいように精度を高めたアライメント再調整と事前テストを敢行。しかし、金曜練習ではテスト時と路面グリップが異なり、1コーナー進入の逆振りが安定せず苦戦。さらに土曜朝の練習1周目でデフブロー(ディファレンシャルギアが破損・焼き付く等の重大なトラブル)に見舞われる。しかし、この絶望的な状況が逆に“吹っ切れる”きっかけとなり、深田選手は気持ちを切り替えて予選へと臨んだ。

5月16日(土)・17日(日)予選・決勝TOP32

予選1本目は角度が付きすぎて巻き込み70点。後がない2本目、深田選手は進入のタイミングをずらすためにスタート直後に1速を長めに使う「1速コロコロ作戦」を敢行。これが絶妙にハマり、完璧なライン取りで78点を獲得。23位で予選突破を果たす。 決勝日のトップ32では村上選手と対戦。後追い走行中に「逆関節(前輪のステアリング系統が過度なアングルとなってロックしてしまい、ハンドル操作ができなくなる状態)」の症状が出てコースアウトを喫するも、相手のスピンに救われる。FDJは先行をしっかり走れば評価されるルール。その後は、得意の先行をミスのない走りでまとめ、見事に勝利。トップ16への切符を手にした。

5月17日(日)決勝TOP16

トップ16では、昨年の富士戦で敗北を喫している濱田選手とのリベンジマッチ。1本目の後追いでラインが甘くなり、2本目の先行で挽回してワンモアタイム(サドンデス)へ突入。勝負のサドンデス、手応えのある距離感とクリーンな走りでコーナーをクリアしていたが、最後のゾーンで振り返した瞬間、非情にもデフが破損。本番中のデフブローリタイアという極めて悔しい形で敗退となったが、オフの追走練習の確かな成果と失った自信を取り戻す価値ある1戦となった。

【第3戦】マシンの進化と確かな成長、Rd.3エビスサーキット

6月12日(金)練習走行

6月13日〜14日に行われた第3戦エビスサーキット。チームは前戦でのデフブローを受け、インターバル期間に急ピッチで「クイックチェンジ(リヤデフシステム)」を導入。さらにGTウイングを取り外したことでマシンの操作性が格段に向上。練習走行ではキレ角がスタビライザーに干渉していることを見つけ対策するなど、今シーズンからスポッターを務めるD1ライツドライバーの中川尚隆選手と共に、これまでにない高精度なマシンセットアップを実現した。

6月13日(土)予選

土曜日の予選1本目、シフトアップ時にミッションが弾かれ3速に入らないというトラブルが発生する。リズムを崩しながらもなんとか持ち直して75点をマーク。周囲の得点が伸び悩んでいたこともあり、この時点で予選通過確実圏内へ。2本目は丁寧な操作を意識して走行。本来の実力が出し切れない部分があったが、1本目の得点により20位で2戦連続の予選通過を決めた。

6月14日(日)決勝TOP32

決勝日のトップ32では、かつてFDJ2時代に敗北を喫している与座選手と対戦。後追いスタートの1本目はゾーンが甘くなったものの、2本目の先行で完璧にスイッチが入り、深田選手自身も納得のいく快走を披露。後追いの与座選手を引き離し、解説からも「後追いをくらべたときの差で勝ち」と絶賛され、これまでの練習の成果を証明。見事に2戦連続でトップ16進出を果たした。

6月14日(日)決勝TOP16

続くトップ16、強豪ケングシ選手との対戦1本目(後追い)、逆振りから進入した直後に突如ブーストがかからなくなるトラブルが発生し、ドリフトを維持できない状態となる。ピットに戻り、5分間ルールを適用し修復作業を実施。原因は「タービンガスケット抜け」と判明する。5分間で交換はできないため、応急処置を施して挑んだ2本目の先行は大きなミスなく走り切ったものの、1本目のトラブルが響き、ここで敗退となった。 しかし、後追いでの距離感が従来の「車2台分」から「車1台分」にまで肉薄できるようになるなど、走りの進化は着実に表れている。


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