2026 D1 GRANDPRIX RD.ZERO、1&2【CARGUY Team G-meister VALINO】
4/19(日)【2026 D1GP Rd.ZERO FUJI】
2026年4月19日、富士スピードウェイで開催されたモーターファンフェスタ内のエキシビションマッチ「Rd.0」。シリーズポイントこそ付かないものの、多くの観客が集まる中での重要な一戦となった。67号車は車両制作の都合により参戦を見送ったが、12号車・16号車・17号車の3台体制で挑み、走行だけでなくトークショーやファンサービスを通じてチームの魅力を発信。その中でも17号車笹山選手が単走4位を記録し、シーズンへの期待を大きく高めた。
5/ 9(土)【2026 D1GP Rd.1 AICHI DRIFT】
2026 年の開幕戦2 連戦の会場は、初開催となる愛知スカイエキスポ。これまでとは異なる路面特性に加え、最高速120km/h 超というハイスピードコース、さらにDOSS の評価基準変更もあり、ドライバーの総合力が試される戦いとなった。
今回はD1GP 初のBEST24が追走進出となる。コースはお台場より路面が良好で一見フラットだが、細かな起伏や排水溝の影響で繊細なコントロールが求められる。コース幅も広く車速が乗りやすいため、速いマシンでは最高速120km/hを超えるハイスピードレイアウトとなった。今季からDOSSの配点が見直され、車速だけでなく角度や振り返しの完成度がより重視される採点に変更。スピード一辺倒では点が伸びにくい仕様となっている。通過指定ゾーンは4カ所設けられ、特に最終ヘアピンではオーバーランによるゾーン外しとトラックリミット超過のダブル減点が発生しやすく、多くの選手が苦戦するポイントとなった。
単 走【16号車 山口選手】
この日、チームの先陣を切った山口選手。1本目は第1・第2ゾーンを順調にクリアし期待が高まるも、第3ゾーンでドリフトが小さくなり立て直しきれず無念のミス。巻き返しを狙った2本目は、攻めの姿勢がやや強く出たか、1コーナーでスピンを喫してしまう。追走進出とはならなかったが、復帰戦とは思えない積極的な走りで強い意欲を示した山口選手。今シーズンの巻き返しに期待がかかる。
単 走 【17号車 笹山選手】
1本目は各ゾーンを積極的に狙いにいくも、ドリフトが大きくなりコースアウト。これにより大きな減点を受ける厳しい展開となった。しかし2 本目は冷静に修正。探りながらも的確な微調整を重ね、94.4点をマーク。この日20 位で見事に追走進出を決めた。
単 走【12号車 玉川選手】
走行前のウォームアップでパイロン接触により減点スタートとなる苦しい立ち上がり。D1GP ではルーキーながら、これまでに数多くの実績を積んできた玉川選手。初めてのDOSS にも関わらず、1 本目97.1 点、2 本目97.4点と高水準のスコアを記録した。しかし、ゾーンでの減点が響き、惜しくも追走進出には届かず。それでも、Rd.0 でのシェイクダウンから数えて走行回数はまだわずか3回程度。そんな状況でこの完成度は、ポテンシャルの高さを強く感じさせる内容となった。
単 走【67号車 西山選手】
4 名の中で若手最年少ながら、LIGHTSでも優勝するなど経験と実績を積んでGPへステップアップしてきた注目の存在。1本目は力強くアクセルを踏み込み、勢いあるドリフトを見せるも、ゾーン減点とコースアウトが響き83.6点とスコアは伸び悩む展開に。続く2 本目も減点が重なり、惜しくも追走進出には届かなかった。それでもDOSSは98点を記録し、チーム内トップの数値をマーク。若さあふれるダイナミックな走りは強いインパクトを残し、今後の活躍に期待が高まる内容となった。
追 走 【笹山選手 vs 岩井選手】
後追いの笹山選手からスタート。スタートでは先行車の加速タイミングが遅れ、GR86の特性もあり加速し切れないままの展開に。その影響で距離が開き、後追いポイントをほとんど積み上げられない苦しい入りとなった。なんとか合わせにいこうとするも、その分DOSSを落とし、0.5 ポイント差で入れ替えへ。続く先行では減点なくゾーンも的確にクリアし、後半は岩井選手を引き離す好走を見せたが、前半で奪われた後追いポイントが響き決着。笹山選手はRd.1を22 位で終える結果となった。
5/10(日)【2026 D1GP Rd.2 AICHI DRIFT】
単 走【17号車 笹山選手】
この日最初に登場したのは、前日追走進出を決めた笹山選手。しかし、朝のチェックランで足回りにトラブルが発生。走行順の早いAグループに間に合わせるべく、チームは迅速に修復作業へ取りかかる。懸命な対応で1本目には間に合わせたものの、万全の状態とはいかず、走行中に再びトラブルが発生し2 本目は走る事が叶わなかった。
単 走【16号車 山口選手】
1本目は安定した立ち上がりからまとまった走りを見せ、最終コーナーまで順調に進むも、ラストのドリフトが伸び切らずゴールに届かず。大きく減点され、92.4点と厳しい展開に。巻き返しを狙った2 本目も、最終コーナーまでは良い流れを作る。しかし1本目の課題を修正しようとした中で、今度はドリフトが大きくなりすぎてオーバーラン。あと一歩届かず、復帰戦となる愛知ラウンドはここで幕を閉じた。
単 走【67号車 西山選手】
前日4 名の中でDOSSトップスコアを記録した西山選手。減点さえ抑えられれば、追走進出は十分に狙える状況だ。1本目はルーキーらしいダイナミックでエネルギッシュな走りを見せるも、第一コーナーでのコースアウトが響き94.4点に留まる。しかし2 本目は勢いを保ちながらも各コーナーでしっかりと修正し97.5 点をマーク。見事単走16位に入り、追走進出の切符を掴み取った。
単 走【12号車 玉川選手】
単走ラストに登場した玉川選手。1本目は終始安定した走りでしっかりとまとめるも、第四セクターでわずかにゾーンを外れ96点。Dグループ最終組の時点で21位と、追走進出圏内に食い込む可能性を残すが、あと一歩スコアを伸ばしたい。迎えた2 本目も、経験に裏打ちされた落ち着いた走りで確実にまとめ上げる。その結果、D1GP2日目にしてルーキー2 人が見事に追走進出を果たした。
追 走【西山選手 vs 斎藤選手】
相手はあの斎藤太吾選手。胸を借りるつもりで挑む一戦となった。先行の西山選手は、単走同様に若さあふれる勢いに乗った走りで果敢に攻める。しかし斎藤選手が間合いを詰め、ビタビタに食らいつく展開に。西山選手もDOSS 点はしっかりと積み上げたが、コースアウトによる減点が響き、大きく点差をつけられてしまう。入れ替え後も後追いポイントを伸ばすことはできなかったが、追っかけモードになり過ぎず冷静にDOSSを取りにいく判断は、ルーキーとは思えない落ち着きだった。結果は敗戦。しかしこの一戦で見せた西山選手の走りは、さらなる成長と飛躍を感じさせる内容だった。
追 走【玉川選手 vs 川畑選手】
相手はD1GP屈指のベテラン、川畑選手。挑みがい十分の一戦だ。後追いの玉川選手は、川畑選手のハイレベルな先行に食らいつく。しかしあと一歩のところで間合いを詰め切れず、それでもDOSS を落とさずに走り切り、後追いポイント5.3点を獲得。今できる最善を尽くす走りを見せた。勝負は先行へ。流れを引き寄せたい場面だったが、最終コーナーでわずかなミス。ここで勝敗が決した。
今回のラウンドは、初開催コースながら2日間を通して各選手の適応力が問われる一戦となった。復帰組とルーキー、未知数の4 名で挑んだ初戦だったが、その中から3 名が追走進出を果たすなど、チームとして大きな可能性を感じさせる結果に。中でも今季ルーキーの玉川選手と西山選手は、初戦とは思えない完成度と勢いを見せ、強烈な存在感をアピール。チーム内でルーキー・オブ・ザ・イヤー争いが繰り広げられる予感すら漂う、今後への期待が膨らむ走りだった。