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脈々と受け継がれてきた、TONEスピリットがあるから、
社内改革は起こるべくして起こった。
デザインリニューアルをきっかけに、全社的に拡がった社内改革。
しかし、そのベースはずっと以前から受け継がれてきた社風にあった。
「方法論について、上から指示されたり指摘されることはないです。ただ、最終目標は明確に示される。それに向かって、各自が必死になって考え、行動している」営業企画部の担当者が言う。
経営トップが打ち出す明確な方向性にむけて、方法論は自分で見つけて切り拓いていく。それもまた、TONEの文化であるというのだ。
任せる人も、任される人も「気概」が必要だろう。
失敗できない局面でも、部下を信じて見守ることができるか。担当者もその気持ちに応えて、やり切ることができるか。
「現場の担当者が、その仕事について一番よく考え理解しているのだから、本人に任せるのがいいんです」任せる側が口を揃えて言えば、
「もちろんプレッシャーはありますが、チャンスを与えてくれた上司の思いになんとしてでも応えたい。だから、必死で頑張ります」任された方も応える。
同じ方向を向いて、各人が自立した集団は強い。
根底にあるのは「TONEというブランドをもっと広く知っていただきたい」という思いだ。一人ひとりがブランドをより育てたいという観点で動いている。
TONEブランドのもとで、自分たちは恵まれた環境で仕事をしている。しかし、それに甘えてしまうと、いつの間にか揺らいでしまうのもブランドである。
ある展示会場で、ソケットのラインアップを展示していた時のこと。
「小さいものから、一列に並べてみようか」誰かが言い出した。そうやって使うことはないのだが、並べてみたらどうなのか、気になった。
すると、あることに気づく。デザイン的なラインが揃っていなかった。
「揃っていたほうが格好いいよね?図面を引き直そうか」
そのソケットシリーズは改良を終えたばかり。もちろん、位置が揃っていなくても使用する側には何の問題もない。それでも、図面は引き直されることになった。
これは、デザインに関する余談に過ぎないが、全ての観点においてブランドを確立していきたい。その気持ちこそが、さまざまな課題を解決に導いてくれる。