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2022.05.10 その他

試練のレース【大幅に見直しマシンを仕上げ、レースに挑む】

2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦
鈴鹿サーキットイ 2022年4月23日~2022年4月24日

2022 年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第 2 大会(第 3 戦)が、4 月 23 日(土)~24 日(日)にかけて三重県の鈴鹿サーキットで開催された。チームは前大会での状況を分析し、ダウンフォースが求められる鈴鹿サーキットのコースレイアウトを考慮すると共に、前回のレースでは不足気味だったリヤのグリップを確保する方向でセッティングを大幅に見直しマシンを仕上げ、レースに臨んだ。
公式予選
4 月 23 日(土)の鈴鹿サーキットは、春らしい薄曇りとなり朝のうちに気温が20℃、路面温度が 27℃を超える暖かいコンディションとなった。午前 9 時 50分から始まったフリー走行で変更したセッティングに好感触を覚えたが、リヤのグリップが上がった分、今度はフロントのグリップが不足気味となったので、公式予選に備えてピットインを繰り返して微調整を加えた。しかし満足いくレベルまで仕上がらないまま 1 時間半の走行セッションは終わってしまった。
その後、午後 3 時 25 分からの公式予選 Q1 セッション B 組に出走。気温、路温がさらに上昇する中、タイムアタックに入り 1 分 37 秒 527 を記録した。しかし、セッション終了時点で福住選手の順位は B 組 8 番手に終わった。
決勝レース
24 日(日)の鈴鹿サーキットは朝から雨となった。午前 8 時 45 分から 30 分間で行われたフリー走行に出走した福住選手は、全体的なグリップ不足を訴えた。ラップタイムはトップの選手に対し 4 秒 759 遅いという状況で、チームは決勝レースに向けてセッティングを根本的に見直すことに決め、昨シーズンウェットコンディションになった第 3 戦オートポリス戦で好調だったセッティングを基本に、鈴鹿サーキット向け微調整を加えてマシンを仕上げ直し、決勝レースに備えた。午後 2 時 30 分、31 周の決勝レースが始まった。レインタイヤを装着してスターティンググリッド 16 番手についた福住選手は、スタート合図とともに好加速、4 ポジションを上げて 12 番手でオープニングラップを終えた。しかし、その後ペースは上がらず、前車との間隔は周回毎に開き、後続から徐々に迫られ始めた。5 周を過ぎて、各車タイヤの消耗が進み、一気に全体のペースが低下したが、グリップダウンは周囲よりも大幅で、先頭集団のラップタイムが 2 分フラ ット程度となったのに対し、福住選手のラップタイムは 10 周目に 2 分 3 秒強にまで低下しポジションも 1 つ落として 13 番手となった。チームは無線で福住選手と相談のうえタイヤ交換を決断、12 周を走行した段階で雨量が変わらないことから、ピットインさせタイヤ交換を行った。この結果、福住選手のポジションは 19 番手に後退した。チームとしては他の車両もタイヤ交換をすると予想した作戦だったが、タイヤ交換を行ったのは福住選手を含め 5 台のみで、その他の車両は走行を続行。レース後半には路面のドライアップが進むと共に、タイヤ無交換車両のタイヤの状況が好転してペースが戻っていった。結局、福住選手はピ ット作業の分、後れを取り、18 周目に 18 番手、25 周目に 17 番手にポジションを上げたが、そのままチェッカーフラッグを受けることとなった。

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