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2023.11.15 MFJ

オートポリスでは全クラスのレース【TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW】

2023年全日本ロードレース選手権第6戦は、大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで開催され、第3戦SUGO以降久しぶりに全クラスのレースが行われた。
第5戦もてぎ2&4終了後の週末にオートポリスの事前テストに参加し、翌週にはレースウィークという慌しさに加え、JSB1000クラスとST1000クラスは土曜と日曜それぞれ決勝レースが組み込まれ、いつも以上にメカニックは多くの仕事量をこなす事となった。
昨年のオートポリスはケガの治療を優先した為欠場している星野選手、オートポリスでの走行は久しぶりとなり、事前テストでは様々なメニューをこなす。レースウィーク金曜日の練習走行で午前中はドライで走れたものの、午後は走行時に雨が降り始めて微妙なコンデイションとなった。
ほとんどのライダーが出走せず星野選手も2周走って走行を終了、テストから試行錯誤を繰り返す中で、セッテイングの方向性にやや確実なものが見いだせず予選を迎えた。

<JSB1000クラスレポート>

9月21(土)公式予選&Race1 WEATHER::晴れ COURSE:ドライ
#22 星野 知也選手 Race1予選 20位(1’51.957)→決勝 20位
午前中に行われた30分間の予選、星野選手は3周したところで一度ピットに戻り、残り10分となったところで、タイヤを変えてコースイン、3周目にテストからのベストラップとなる1分51秒957を出す。更なるタイムアップを狙ったが更新ならず午後の決勝は20番手、7列目からのスタートとなった。

~JSB1000クラス 決勝Race1~ WEATHER::曇り COURSE:ドライ 15Laps
午後におこなわれた決勝レース1、スタート時に出遅れた選手のマシンに後続の選手が追突するというアクシデントが起こり、赤旗中断となる。
そして14時35分にレースは周回数の減算無しで再スタートした。星野選手は集中して上手くスタートを決め、1周目は15位でコントロールラインを通過していく。
5周目までは#11柳川選手との14位争いを展開するものの、レース中盤以降トラブルが生じて徐々にポジションダウン。
走行が難しい状況となった為、13周目にピットに戻りそのままレースを終えた。
結果はリタイヤではなく完走扱いの20位となった。

9月3日(日) 決勝Race2 WEATHER:晴れ COURSE::ドライ 18Laps
#22 星野 知也選手 Race2予選 20位(1’52.107)→決勝 19位
土曜日予選のセカンドベストタイム順で星野選手は20番手からのスタート、前日と比べ気温、路面温度とも非常に高く、タイヤには厳しいコンデイションとなっていた。
前日の悔しさを晴らすべくレースに挑んだ星野選手、今回はスタートダッシュを決められずオープニングラップは変わらず20位。
3周目に上位集団の#37津田選手が転倒し19位になるが、想定していたよりもペースを上げる事ができず我慢のレースとなった。
最終的にそのまま19位でフィニッシュとなり、2日間の決勝レースでは嚙み合わない部分が多く、星野選手にとって悔しい結果になってしまった。

<ST1000クラスレポート>
九州出身の綿貫選手にとっては地元でのレースという事で本人も気合が入る。
一方、吉田選手は以前にGP3クラスで1度オートポリス走行経験はあるものの、大排気量のマシンでは初めての走行。
更に6月の鈴鹿8耐テスト走行から先週の事前テストまで、約2ヶ月半走行の機会が無く、なかなか思うように走れずにいたが、少しずつタイムアップしていき予選日を迎えた。

9月2日(土)公式予選&Race1 WEATHER::晴れ COURSE:ドライ
#35 綿貫 舞空選手 Race1予選 12位(1’52.060)→決勝 11位
#39 吉田 愛乃助選手 Race1予選 21位(1’54.747)→決勝 19位

予選時間は20分間といつもより短い為、両選手とも積極的に周回を重ねる。
綿貫選手は開始早々に1分52秒060をマークして、51秒台を目指して周回するもタイム更新ならず終了した。レース1は12番手4列目からのスタートとなった。
吉田選手は5周目に1分54秒747を出しテストから比べると2秒近くタイムアップ、最後まで周回を重ねたがこのタイムがベストタイムとなる。レース1は21番手7列目からのスタートとなった。
セカンドタイムでスタート順が決まるレース2は綿貫選手が1分52秒091で10位、吉田選手は1分54秒813で21位からレースに挑む事になった。

~ST1000クラス 決勝Race1~ WEATHER::晴れ COURSE:ドライ 12Laps
綿貫選手はスタートで一つ順位を上げて11位、序盤は良い感じでトップグループについていく事ができ、前を行く#13豊島選手を追う。
しかしレース中盤からややレースペースが落ち、上位集団との差が徐々に開き始め11位のままフィニッシュとなった。
一方、吉田選手は好スタートを切り、1周目は19位で戻ってくる。
その後もレースラップとしては予選タイムに近いタイムを刻み周回していくが、ポジションを上げるまでに至らずそのまま19位でゴールとなった。

9月3日(日) ST1000クラス 決勝レース2 WEATHER:晴れ COURSE:ドライ 14Laps
#35 綿貫 舞空選手 Race2予選 10位(1’52.091)→決勝 10位
#39 吉田 愛乃助選手 Race2予選 21位(1’54.813)→決勝 24位

気温や路面コンディションは前日に比べると非常に高い中、日曜日の最終レースとなったST1000クラスがスタートした。
綿貫選手はスタート直後で、位置取りが上手くいかずに1周目は11位で戻ってくるが、序盤から上位集団グループから離される事無く10位争いを展開。
最後までレースラップを落とさずに走る事が課題となっていたが、厳しいコンデイションの中でも頑張りを見せる。
最終的に綿貫選手は今シーズン最高位の10位でチェッカーを受け、2戦連続のポイントを獲得した。
吉田選手は朝のフリー走行で転倒してしまうが、ケガは無くメカニックの懸命な作業によりマシンは修復され、グリッドに付く事ができた。
レース2では好スタートを決めて16位までポジションアップするが、なんと3周目に再び転倒してしまう。
ピットに戻り、マシンを修復してレースに復帰、最後まで諦めずに走り24位でフィニッシュとなった。

次戦の全日本第7戦岡山は、ボルドール24時間レース参戦直後の為欠場となる。吉田選手は今回、全日本ポイントを獲得できなかった為、最終戦鈴鹿MFJ⁻GPへ出場する事ができない。
本当に残念だが、今シーズンを通して確実に成長している吉田選手、来年に向けて気持ちを切り替えて欲しい。

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