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2023.12.27 DRIFT

D1参戦2年目が終了【下田紗弥加】

<Rd.9>11月11日 土曜日
この日から二日間、お台場は「モーターファンフェスタ」と言うクルマのイベントを開催し、同じ会場内で「D1GRAND PRIX」が行われるため、前日から数々の企業がイベントの出店ブース用テントを設置し、華やかな雰囲気となりました。
しかし前日の予報で、夜中から明け方に掛け、突風が吹き荒れるとの予報が流れ、前日からテントなどの設営物などしっかりと固定する作業も行わられました。
しかし土曜日の朝6時30分に会場に入りますと、イベント会場は崩壊状態に!
自分たちのピットは大丈夫でしたが、各ブースや、ピットのテントは吹き飛ばされ、とてもイベントを開催するような状況ではなく、モータファンフェスタは中止、チーム関係なくみんなで復旧作業を行い、D1GPは午後から開催されることになりました。
本番前のチェック走行が開始。しかしこのあたりから、ミッションの状況が悪化します。回転数を上げ2速から3速にシフトアップ時、3速に入らない症状が頻繁になり出始め、練習走行5周の内2周出てしまいました。 それでもギアが入るときは、しっかりと上位に入るような得点は出ております。
ドライバー心理として、本番の2周で入るか入らないか、恐る恐るシフトアップしなければならない心境だと、集中力も心配になります。
(路面のギャップからの振動が大きいことも考えられるため、前日メカニックが振動対策など出来る限りのことは行いましたが、問題可決には至りませんでした。)

<単走>
1本目・・ストレートを加速し、1コーナーに飛び込みますが、ミッションの心配か車速が若干伸びず、得意である1セクターのポイントが少し足りず得点は 96.9点 となります。
ベスト16に入るには、97.5点以上は欲しいところです。
2本目・・慎重にシフトアップし、3速に無事に入ります。 振り出しも良い感じです。全体的に得点を伸ばしてくるものの、最後の5セクターで角度が付き過ぎてハーフスピン気味になります。ゴールラインに入っていれば、得点は伸びますが、これをスピンと取られて、まさかの5セクター0点。
これで、1本目の 96.9点 で他の選手の結果を待たなければなりませんが、D1選手のレベルは高く、ボーダーラインは結局 97.5点 で、単走24位と言う結果になりました。

<Rd.10>11月12日 日曜日
天気予報では、曇りで気温は低いものの、雨は降らない予報です。しかし予報は外れ、練習走行前から小雨が降り始めます。
今回の出走順番はBグループの3番手になります。マシンをウエットセットに変更し、練習走行をした得点は、ウエット路面ではなかなかの高得点を出して
おります。 しかしギアが入らないトラブルは、比較的高回転で走らないウエット路面でも、5周中2周またも出てしまいました。
<単走>
雨が弱くなったり、強くなったりとする天候なので、追走に残る16名の選出の方法は、ルールブックに従い、各グループ上位4名という決め方に変更されます。我々のグループが走行する時には雨は止み、ウエット路面ではあるものの、徐々にコンディションが良くなる時間帯です。
1本目・・路面を確かめながら、シフトアップに注意しながら慎重にはしります。全体的にはまとめたものの、高得点とは言えません。 たしかに全選手が1本目慎重になり得点は伸びていませんが、2本目は確実に得点を伸ばしてくる為、こちらとしても2本目は攻めなければなりません。
しかしここでとうとうストレートで心配をしていたギアが入らない症状がでてしまいます。 再度シフトを入れ直し走行しますがが、ミッションの影響で1セクターの得点が大幅減点となり、Bグループ上位4名に入る事が出来ず、ベスト16に残る事が出来ませんでした。

ここで我々の2023年D1 GRAND PRIXシリーズは幕を閉じました。

<終わりに>
D1参戦2年目が終了いたしました。
まずは皆様の応援があって、今年もD1GRAND PRIXシリーズを戦えたことに深く感謝いたします。
昨年度は、追走進出50%、ベスト8に残る事を目標にし、ほぼ達成出来たので、今年は追走進出80%、最高位ベスト4を目標にしておりましたが、結果としまして10戦中、追走進出3回、最高位8位と言う結果でした。
マシンのポテンシャルを増す為に、NEWエンジン・ミッションを新たに積み、マイナートラブルが出ないように細かい部分も作り直し、前半はトラブルで走れないことなど無かったのですが、後半はエンジンブロー・ミッションと立て続けに大きなトラブルが出てしまい、練習量を増やしてきたドライバーを満足に走らせてあげる事が出来ず、大変申し訳が無い気持になっております。
またそれ以上に、ご支援を頂きました皆様の、ご期待に応えられなかった事に対し、情けなく思っております。
そして何より、チーム代表の自分自身に対し腹が立ちます。
この悔しさをバネにと言うとありきたりな表現にはなってしまいますが、何が悪く、何が足りないのか、そして自分達の一番の強味は何なのか、しっかりと分析をして来年度に繋げていきます。


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