６位でポイントを獲得【BUSOU Drago CORSE】

2022 AUTOBACS SUPER GT Round3　たかのこのホテル SUZUKA GT 300km
予選：5月28日（土）
決勝：5月29日（日）鈴鹿サーキット

　前戦第2戦富⼠は、レース中盤に GT500クラスのマシンが⼤クラッシュしたアクシンデントにより、時間制限によりレース終了となってしまったが、シーズン序盤で早くも２位表彰台を獲得した、
BUSOU Drago CORSE。道上監督率いる、Drago CORSE のチーム⼒と、柳⽥と井出選⼿という経験豊富な両ドライバ ーのパッケージが早くも、結果となって表れた。３週間のインターバル期間を経て、
第3戦鈴⿅戦を迎え、前戦表彰台獲得の勢いそのままに、この鈴⿅戦も上位進出を狙いたいところだが、開幕前テストを含め、Drago CORSE とGTR GT-3 の組み合わせで、鈴⿅サーキットでの⾛⾏が
⼀度も無く、いわば、ぶっつけ本番でレースウィークを迎えることとなった。決勝レースに向けて、限られた短時間で、どこまでマシンのセッティングを決め込めるかが、上位進出への重要なポイントとなっていた。
5⽉28⽇⼟曜⽇、９時半すぎに予定よりやや遅れて公式練習がスタート。路⾯温度が昨年の公式練習より８度も⾼い、真夏を思わせるようなコンディションの中、柳⽥と井出選⼿でマシンとタイヤの
セッティングをチェックしながら、周回を重ねた。35 周を消化し、公式練習の結果は 20 位と、⼀発のタイムが出ず苦しい公式練習となった。
午後からの予選 Q1 は、15時前にスタート。鈴⿅戦では Q1A グループに⼊り前戦同様、井出選⼿が担当した。Q１突破を⽬指したが、公式練習同様タイムが出ず、Aグループ11 位となり、
Q2へ進出することが出来なかった。予選を全て終え、上位陣のペナルティなどもあり、最終的には 21 位から決勝レースをスタートすることになった。

決勝⽇も前⽇同様に、 気温は30度に達し、夏⽇となった。午後からのウォームアップ⾛⾏がスタートしたが、GT300 クラスの20号⾞がクラッシュし、⾚旗で中断となり、このアクシデントで
20号⾞は決勝へ出⾛できず、全26台で争われることになった。２周のフォーメーションラップを経て、14 時 45 分すぎに決勝レースがスタート。スタートドライバーは井出選⼿が担当し、
オープニングラップで順位を18位まで上げることに成功する。スタート直後に GT500 クラスの 12 号⾞がストップし、FCYが導⼊されるが、解除されるとペースの上がらない、52号⾞、
６号⾞をオーバーテイク、続けて61号⾞を抜き去り順位を 14 位まで押し上げることに成功する。この直後にGT300クラスの18号⾞がブレーキトラブルで⽇⽴ Astemo シケインでクラッシュ、
さらにGT500クラスの38号⾞もエンジントラブルでストップし、SC（セーフティーカー）が導⼊される。
この SC 中に GT300クラスの上位の87号⾞もタイヤにトラブルが発⽣し、脱落。GT500 クラス、GT300 クラスもレース序盤から、荒れた展開となる。SC 中にピットオープンとなると、給油のみ
⾏なうスプラッシュでのピットインをするチームなどが数チーム現れる。SC が解除となり、15 周を過ぎたあたりで、各⾞ピットインが始まり、井出選⼿も順位が上がっていく。
チームもピットインのタイミングを探り、24周を終え、４位で井出選⼿をピットに戻し、柳⽥に交代をする。柳⽥が11位でコースに復帰した直後に、GT500 クラスとGT300 クラスの接触により
FCY が導⼊されるが、ほどなく解除され、29周⽬に 50 号⾞を抜き、10 位ポイント獲得圏内に押し上げる。またこの29 周⽬にベストタイムをマークする。34周⽬に上位をいく、同じGT-R
とダンロップタイヤの組み合わせの11号⾞の左リアタイヤが外れるトラブルで、FCY が導⼊、またこのFCY 中にGT300 クラスのマシ
ンに、GT500クラスのマシンが追突し、SCに切り替えられる。レース終盤で、SC により各⾞のマージンがなくなり、緊迫した展開となる。SC 解除に柳⽥もペースを上げていきたいところだが、
タイヤの摩耗が進みペースがあがらず厳しい状況となるが、前をいく60号⾞を抜き、７位へ。６番⼿を⾛⾏する 30 号⾞に接近し、ファイナルラップ、130Rで30号⾞を抜き、チェッカー直前で
６位まで順位を上げる⾒せ場を作り、レースを終えた。
チームとしては、⾛⾏経験がなく、またテストを⾏っていない鈴⿅ラウンドは、やはり予選でのタイム出しには厳しい部分があった。しかし決勝レースでは柳⽥、井出選⼿の安定した⾛りで、
確実に順位を上げ、強いチ ームを印象付けた。最後まで諦めることなくレース終盤、ファイナルラップで順位を⼀つでもあげようとする柳⽥らしい⾛りも⾒え、６位でポイントを獲得できたことは
今後のチャンピオンシップを考えると⼤きな結果だろう。
SUPER GTは約２ヶ⽉のインターバル期間を経て、8⽉6⽇、7⽇に富⼠スピードウェイで第４戦が⾏われる。前戦富⼠では２位に⼊っている富⼠での開催だけに、⼤いに期待したい。