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2022.11.30 その他

2022 シーズン ラストパフォーマンス 【ThreeBond Drago CORSE】

2022年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ最終大会(第9戦および第10戦)
10月29日(土)〜30日(日)鈴鹿サーキット

 2022年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ最終大会(第9戦および第10戦)が、10月29日(土)〜30日(日)にかけて三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 前大会から約2ヶ月のインターバルに、チームは改めてセッティングを追求し車両をまとめて鈴鹿へ持ち込んだ。前大会同様、1大会に2レースが開催されることを受けて、28日(金)の午後に1時間30分のフリー走行セッションが設けられた。

ここでは同じ鈴鹿サーキットで開催されたシリーズ第3戦と比較して操縦性の向上が見られ、福住仁嶺選手(以下、福住選手)は出走21台中、トップから0秒710後れの8番手タイムを記録してセッションを終えた。しかしトップスピードが逆に低下してしまう傾向が見られ、チームは公式予選に向けてセッティングの微調整を行った。

【第9戦】
公式予選
 一夜明けた29日(土)の鈴鹿サーキットは朝から快晴に恵まれ、強めの風が最終コーナーから第1コーナーへ向けて吹くコンディションとなった。福住選手は前日のフリー走行で快調だったセッティングに微調整を加えた車両に乗り込み、午前9時30分から10分間の公式予選Q1B組に出走した。タイヤを慎重にウォームアップし、タイムアタックを行い11台中5番手に食い込む1分37秒213を記録、Q2進出を果たした。

 午前9時50分から7分間のQ2セッションには12台の車両が出走した。Q1セッションよりも路面コンディションが好転し各車タイムアップ。福住選手もトップから0秒883後れの1分36秒903を記録したが、ラップタイムの伸び幅は他車に対してわずかに小さい。最終的にはフリー走行での順位より2ポジション後退した10番手のスターティンググリッドから第9戦決勝レースに臨むことが決まった。

決勝レース
 午前の公式予選から4時間半のインターバルを挟み、午後2時30分に決勝レースが始まった。ホームストレートでは午前中よりも強い追い風が吹くコンディションとなった。スタートの瞬間、10番手ポジションの福住選手は加速が鈍く、後方アウト側から平川亮選手のオーバーテイクを許して11番手で第1コーナーへ進入、さらに後方から追いついてきた阪口晴南選手とS字コーナーで並走状態になると、逆バンク前でオーバーテイクを許し12番手でオープニングラップを終えた。その後、福住選手のペースは上がらず、徐々に前走車から引き離されながら12番手を守って周回しタイヤ交換のタイミングを探った。

 しかしペースが上がらないことも考慮して、レース後半にセーフティーカーなどが入ったときに消耗の少ないタイヤで逆襲する戦略を選び、14周までタイヤ交換を遅らせた。タイヤ交換後15周目にコースに復帰した福住選手は追い上げにかかったが、交換したタイヤのウォームアップに予想以上の時間がかかり逆にポジションを落とすことになってしまった。

 結局、期待したセーフティーカーもレースに介入することはなく、また想定した以上にリヤタイヤの消耗が進み、思ったようなペースアップもできなかった。結局、福住選手はトップから44秒485後れの15位でレースを終えることになった。

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