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2023.05.31 DRIFT

アメリカ遠征 【塚本ナナミ 】

アメリカ遠征 【塚本ナナミ 】

Hot Pit Autofest Rd.2 https://www.hotpitautofest.com/
Orange Show Speedway https://www.orangeshowspeedway.org/

マシンスペック:
日産 180SX  2JZエンジン 400馬力
E36 BMW Hパターンミッション(ZFミッション)
ファイナル4.8
GT Radialタイヤ(フロントSX2、リアHPY)

日本からパーツを持ち込み
5月1日、アメリカに到着。
すぐ製作の最終段階に入りました。

トラブルシューティング後、本番用のホイール、タイヤなどを装着し、ダイ
ナパックでコンピューターセッティングです。
こちらはAPEXi USA、RIVAL AUTO WOKSのご協力の元、作業が行われました。

5月4日マシンテスト:
Willow Springs International Raceway https://www.willowspringsraceway.com/

FormulaD USAやFDJの審査員もされるSean Adrianoをメカニックに迎え、テスト走行を実施。
コンピューターセッティングの調子、足回りの調整を行いました。
今回はこのクルマとの初走行です。
元々アメリカ現地の方が趣味でドリフト車両として使用していた180SX。
状態は良いのですが、競技経歴はありません。
CAGE KITSにロールケージをサポートいただき、FDドライバーの田口和也選手に溶接を手伝っていただくなど、多くの方の協力で競技規定に合わせました。
テストではWillow Springでドリフトスクールを開催する元FD選手のTAKA AONOさんに現地では手に入りにくいシルビア系のバネや、油圧サイドのシリンダを貸していただくなど、なんとか競技車両は仕上がりました!

Hot Pit Autofest Rd.2
5月5日大会前日
練習:
アメリカでの練習走行はいきなり追走で走るという、中々ハードなものでした。シェイクダウン間もないクルマで、人生初のバンク(傾斜路面)プラスして壁スレスレのコースレイアウト。
日本には無い環境にこれまでの経験を全てつぎ込んで走りました。
練習は1時間以上ありましたが、参加台数が多いため、練習は3回の追走がマックスでした。
そんな状況ではありますが、なんとか日本人選手には難しいと言われるバンク走り攻めるということを成し遂げることができました。
こうした壁とバンクがあるコースでは一つのミスが大きなクラッシュとなり、追走相手も廃車に追い込む原因にもなります。
そういったことから、高い技術の無い選手は大会への出場も許されません。
今回はきちんと走れることを見せることができたことで、大会主催者、現地ドライバーたちにも実力を認めていただくことができました。私にとって、とても大きな一歩です!

予選:
暑い昼間の練習走行とはうってかわり、予選は陽もすっかり落ちた夜の19時という順番となりました。
陽が落ちると路面の状況は大きく代わりますので、これまでのレース経験からセッティングを決めましたが、
バンクは陽が落ちるとグリップが増すということは、私の予想と真逆でし
た…
加えて気温が下がったことでフロントのタイヤは温まりにくく、グリップが落ち、振り出しに大きく影響して単走失敗という結果に。
単走は1本のみのぶつけ本番です。私の経験不足を反省しました。
5月6日決勝:
追走で勝てばベスト32入りの戦いでは、どちらもミスがありワンモアタイ
ムという声も上がりましたが、私のミスの方が採用され敗退となりました。
総評:
今回、得るものは本当にたくさんありました。
アメリカで競技をする上でスタートラインに立つことも難しい中、
皆様からのサポートのお陰でスタートラインに立つことができました!心から感謝しております。
課題はまだあり、理想の成績とはなりませんでしたが大会で勝てる兆しは確実に感じております。
Rd.3では更なる成績を目指して、準備して参りますので引き続き応援をどうぞよろしくお願いします。



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