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2022.10.31 SUPER GT

初優勝、GR86GTの初優勝も飾るレース【muta Racing INGING】

2022年SUPER GTシリーズ第6戦
9/18 スポーツランドSUGO

2022年SUPER GTシリーズ第6戦はスポーツランドSUGOにおいて300kmレースとして開催。決勝日の9月18日、朝のうちは晴れ間もあったが次第に雲が増え、車両がコースインするころにはポツポツと雨が落ちた。この雨はすぐに止んだが、決勝が始まるころには南側から黒い雲が増え、決勝中にはとうとう雨が降り出した。

決勝日は12時40分から20分間のウォームアップ走行が行われ、加藤から堤に交代して車両の動きを確認。このセッションはトップから0秒565差の4番手で、決勝での追い上げに期待がかかった。
気温27℃、路面温度33℃でやや蒸し暑い14時にパレードラップがスタート。フォーメーションラップを消化し14時5分にスタートが切られた。狭いコースに気をつけながら加藤寛規が順位を守り3コーナーを抜けた直後、後続車両の接触があり1台がコースアウトしてクラッシュ。これでいきなり1周目にセーフティカー(SC)が導入された。3周完了の時点でレースはリスタート。4周目にひとつポジションを下げたが、7台による11位争いのグループからなかなか順位を上げられない走りが続くことになった。
10周を過ぎると雨がポツポツと落ちてきて14周でトップの車両を含め10台ほどの車両がタイヤ交換のためにピットイン。加藤もこのタイミングでピットインしてレインタイヤに交換し、燃料補給を済ませて20番手で再びコースへ戻った。雨の量は減らず、その後もピットインをしたりコースアウトを喫する車両があり、加藤は18周目には15番手へ。スリックタイヤを履いたままの車両も多く、加藤は27周目には一気に6番手まで順位を上げ、29周目には3番手、30周目には2番手まで大きく順位を上げることになった。
トップを走る55号車NSXと21秒あった差は34周目には10秒差まで縮まり、55号車NSXがピットインをすると36周目にはついにトップに立った。この時点で2番手に対して40秒もの大量リードがあり、さらに加藤はその差を広げる走りを見せた。40周時点では雨は止み、コースも一部が乾いてくるようになり、レインタイヤからスリックタイヤに交換する車両も出てきた。加藤はレースの2/3近くになった49周目、2番手に1分もの差をつけピットイン。ここで堤に交代し、メカニックも迅速でミスのない29秒の作業でスリックタイヤに交換し給油を済ませた。
堤はトップを守ったままコースへ戻った。2番手との差は30秒ほどあり、さらに堤の方がラップタイムが速いため、2番手との差は徐々に開いていった。さらに58周目には1分21秒214のべストラップを刻み、翌周には1分20秒866へタイムアップして後続との差を広げていった。2番手との差が45秒まで開いた64周目あたりでは再び雨が降り出したが、堤のペースは大きく落ちることはなく、78周でトップチェッカー。チームとしては昨年のもてぎ以来、新コンビとしては初優勝、GR86GTの初優勝も飾るレースとなった。
次の第7戦は2週間後の10月1〜2日にオートポリスにおいて、300kmレースとして開催される。この勢いをもって連続表彰台を狙いたい。

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