モタスポ応援隊長レポート スーパー耐久24時間編
*塚本奈々美 モタスポ応援隊長レポート スーパー耐久24時間編*
スーパー耐久2020開幕戦が「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」として9月5日、6日に富士スピードウェイで開催され、私はチーム「TONE OVER DRIVE」から66号車「odula TONE Idia ロードスター」を駆ってST-5クラスに出場しました。コロナ禍で日程が大幅にずれ込んで開幕戦がいきなりの富士24時間耐久となり、さらに台風10号の影響を受けて悪天候で大荒れのレースになりました。
チームは私を含めて6人のドライバー構成で、当初のプランでは私は19時30分~、22時30分~とナイトセッションで2スティント、そして翌日の昼間にもう1スティントを走ることになっていました。ところが、レース開始から夜に入って間もなく、ナント雨のため4時間に渡る赤旗中断、やっと22時30分にレース再開となったものの、その後SC(セーフティカー)やFCY(フルコースイエロー)がひっきりなしに入り、結局私の出番がやって来たのは午前4時。あたりはまだ暗く、しかも激しい雨の超ヘビーウエットの中という、なかなか厳しいS耐デビューランとなりました。
24時間耐久に悪天候という過酷な条件の中、当然トラブルも起きます。ピットの中ではメカニックとTONEの工具が大活躍!
私はこれまでTONEモタスポ応援隊長として鈴鹿8耐の取材もさせて頂いていますが、今回はさらに長い24時間という厳しい長丁場の中、メカニックの方々が工具を手に一睡もせずに頑張って頂いた姿を目の当たりにし、ドライバーとしてチームに全幅の信頼をおいて走ることが出来ました。
24時間まであと1時間30分となった13時30分、光栄にもチェッカードライバーとして走らせて頂き、なんとか無事に走り切ることが出来ました。
今回目指していた上位入賞は果たせませんでしたが、24時間を完走したという達成感をチームと共有できたことは、何事にも代えられない喜びとなりました。
今回S耐24時間を走るチャンスを頂いたTONEさん、そしてともに戦ってくれたチームスタッフやドライバーの皆さんに深く感謝しています。
また、コロナ禍の中、いろいろな制限がありながらもこの大会を開催頂いた関係者の皆様の労をねぎらいたいと思います。
私の24時間挑戦は、講談社ベストモータリングで番組化頂き、配信される予定です。
また、今回搭乗したマシン「「odula TONE Idia ロードスター」は時を同じくしてバンダイナムコのスマホアプリゲーム「ドリフトスピリッツ」にも登場し、人気を博しました。
この24時間を走った翌週の9月12日、13日、私はフェアレディZのワンメイクレース2連戦に挑みました。
「24時間のあと、すぐに2連戦⁈」と皆さんには驚かれ(半ば呆れられ)ましたが、今季前半は走る機会がなく、走ることに飢えていた私にとっては、この9月の連戦は喜び意外の何物でもありませんでした。
マシンは、やはり「ドリフトスピリッツ」にも登場したZ34「TONE RT 4413 #773」。
初めて走った袖ヶ浦フォレットレースウェイでのZチャレンジ(9月12日)は、予想に反した低い気温とウェット模様の中、クルマのセットを大外ししてしまい、出走22台中13位と悔しい結果になりました。これまで数々のZレースに出場させて頂きましたが、表彰台を逃したのは今回が初めてということで、私の心中もこの日の天候のように「雨模様」でした。
翌9月13日のZエキスパートトロフィー(筑波)は、前日とは打って変わった晴天となり、私もこの天気同様に気持ちをリセット、マシンのセットも全て変えて挑みました。この日は完全なドライコンディションの中、予選では3番グリッドという好位置に付けました。
そして、決勝レースではこれまでのZワンメイクで最高の出来の走りが出来て、25台が出走する中でクラス優勝、総合1位、ファステストラップを獲得することができました!
まさに、2日間がかりで「雨のち晴れ」の逆転劇となり、2日間ともレースをご覧になった方からは「まるでドラマのシナリオだね」と嬉しいお声がけを頂きました。
この2連戦の模様はREVSPEED(三栄刊)12月号付録DVD(10月26日発売)に収録されますので、ぜひご覧下さい。
今回は、富士の24時間耐久、そして袖ヶ浦、筑波のZワンメイクと、違うサーキット、違うマシン、そして刻々と変わる天候の中で走ることになりましたが、
たいへん良い経験となり、また改めて走る喜びを噛みしめることが出来ました。引き続き頑張って参りますので、応援宜しくお願い致します。
TONEモタスポ応援隊長
塚本奈々美
http://nana-jkb.com/