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2022.10.31 SUPER GT

有終の美を飾るべく、表彰台獲得に挑む【#6 Team LeMans Audi R8 LMS】

2022 SUPER GT300 Round.7 オートポリス

予 選
前回の菅生戦では公式練習と決勝直前にエンジンのトラブルに見舞われ、16位に終わったTeam LeMansは、今シーズン3度目の入賞を目指して、 Aドライバーの片山義章、Bドライバーのロベルト・メルヒとともに、オートポリスでの戦いに挑んだ。
前戦終了後、チームは、トラブルの対処をAudi Sportと協議してきたが、具体的な対処法が示されたのがレース直前となり、レースが行われるオ ートポリスでまずはその対応に当たることになった。
#6 Team LeMans Audi R8 LMS予選結果:DNS 出走せず
10月1日、予選に先立ち、9時20分から行われた公式練習ではエンジントラブルが完治したように思えていた#6 Team LeMans Audi R8 LMSだが、 11時55分からの(サーキット)サファリに参加中に、突如エンジントラブルが再発した。
この事態を想定していたチームは、すぐにその対応に当たる。しかし、予想以上に手間取り、予選開始までに作業が終わらず、メルヒが参加予定のQ1-B組は不出走。翌日の決勝レースは最後尾の27番グリッドからスタートすることとなった。

決 勝
#6 Team LeMans Audi R8 LMS(片山&メルヒ選手)
決勝結果:20位(所要時間:1時間55分42秒517=60周消化/ベストラップ:1分47秒057=メルヒ選手)
迎えた決勝当日の10月2日、公式予選後、唯一の走行セッションとなるウォームアップではエンジントラブルの再発が確認されなかったが、完全に不具合が
解消されたという確証がないチームは、このままトラブルなくレースを走りきれるよう、祈るような思いで決勝に臨んだ。
2周のフォーメーションラップのあと、13時41分に65周のレースはスタート。第1スティントを担当する片山は、オープニングラップで23番手までポジションを上げ、3周目には24位に。その後は周囲とほぼ同じペースの1分48秒台で周回を重ねていくが、オーバーテイクが難しいオートポリスでは最後尾スタートのハンディが大きく響き、自力でポジションを上げるのは困難を極めた。それでも片山は着実な走りでポジションを落とすことなく28周を走りきり、後半のスティントをメルヒに託した。タイヤ交換と給油作業ののち、#6 Team LeMans Audi R8 LMSとともにコースに戻ったメルヒは、実質23位、ドライバー交替済みのマシンでは18番手というポジション。その後は上位陣とほぼ互角の1分47秒台という速いペースを維持し、約10周のあいだに2台をオーバーテイクした。ところが、ピットストップの際に給油のトラブルが発生し、燃料が入りきっていないことが発覚。そこで39周を終えたところでチームはロベルトをピットに呼び戻し、再度給油作業を行う。これにより#6 Team LeMans Audi R8 LMSは22位にポジションダウン。それでもロベルトは再びハイペースで周回を続け、最終的には20位までポジションを上げて完走を果たした。エンジンと給油のトラブルにより下位に沈む結果となったAudi R8 LMS。最終戦のもてぎまでにはマシンのコンディションを整え、有終の美を飾るべく、表彰台獲得に挑む。

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