MOTOR SPORTS info

2023.11.16 SUPER GT

正式結果3位 【DENSO KOBELCO SARD GR Supra】

2023 SUPER GT 第6戦「SUGO GT 300km RACE」(9/17-18)
スポーツランドSUGO(1周3.586km)
入場者数︓予選9,400名、決勝18,500名 合計27,900名
9月17日(日)第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が行われ、4番グリッドから一意専心に勝利を目指していった関口は序盤4位をキープしていたが途中タイヤカスを拾ってしまいペースが上がらず、38号車に先行を許したが食らいついていく。38周目に大きなクラッシュがあり、SC導入後に赤旗中断に。この時点でトップを走行していたが、まだピットインしてなかったため、大きく順位を失う不運かと思われたが再開後に攻めた関口が後続を大きく離し、52周を終えピットインし、素早いピットワークとアウトラップを攻めた中山のチーム一丸となった離れ業で不運を撥ね除けて4位の順位を守ることに成功。60周目に24号車とのバトルで一時ポジションを落としたが、65周目に抜き返しトップを上回るペースで引き離す。速さと強さを見せ見事に4位を死守してのフィニッシュを果たした。最終車両検査で優勝車両が失格となり正式リザルトでは3位と2戦連続表彰台の結果となった。ドライバーポイントは11点を獲得しランキング6位(計34点)に、チームポイントは14点を獲得しランキング6位(計50点)に浮上した。次戦第7戦は、10月14日(土)・15日(日)に九州のオートポリスにて450kmレースとして開催される。
事前情報KOBELCO SARD GR Supra。いよいよ2023年シーズンも残り3戦となり、これから最終戦まではタイトルを懸けてより一層激しく厳しい戦いが続く。第6戦「SUGO GT 300km RACE」は、東北は杜の都仙台近郊のスポーツランドSUGOが舞台。9月16日(土)午前に公式練習、午後にノ ックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、17日(日)決勝は13時30分スタート。レース距離は300km(84周︓約2時間)で争われ、ピットストップは1回で1人のドライバーの最大運転周回数は56周まで。サクセス
前戦第5戦鈴鹿では、今季初表彰台となる2位を獲得したDENSOウェイトは現獲得ポイントの倍となる46kg。重量増によるSUGOでのタイムの落ち込みは、46kgだと約0.7秒と見込まれる。舞台となるスポーツランドSUGOは山間部にあり、高低差約70mのアップダウンがあるテクニカルなマウンテンコース。1周の距
離も短くポジションによってはピットイン時に周回遅れとなる可能性もあり冷静な戦略遂行やSC/FCY対応が求められる。変わりやすい天候も大きな勝負の行方を握り、狭いコースゆえにアクシデントも発生し易い非常にトリッキーなコース。ポイント2倍計算のサクセスウェイトはこの第6戦までであり、第7戦オートポリスはウェイトがポイントとイコール重量となるため次も狙い易く、タイトル争いに生き残るために、後半巻き返しへの落とせない重要なレース。現在トップとのドライバーポイント差は26点であるが残り3戦で表彰台2回を獲得できればタイトルへ望みをつなぐ大きな踏ん張りどころ。脇阪寿一監督のもとチームが1つとなって、一意専心に勝利を目指していった。
公式練習走行
16日(土)9時15分から開始された公式練習走行は、気温23度/路面温度35度で曇りであったが、前夜から明け方までの降雨の影響からウェットパッチが残るコンディション。最初の85分間の混走セッションがスタートしたが、路面状況が回復するまで待ちの状況。開始から45分以上経った10時頃にハード側ドライタイヤを装着して関口がコースイン。7周目には1分11秒813と2番手タイムをマークと好調を維持している走りをみせる。車高などバランスを調整しながら4周ほど走行。再びコースインをしようとした矢先にGT300クラスのクラッシュがあり混走セッションは赤旗終了となった。混走セッションではトータル11周を走行して、最初に関口がマークした1分11秒812のタイムで2番手となった。
15分遅れで始まった10分間のGT500単独セッションでは、気温26度/路面温度31度に上昇。関口はミディアム系ドライタ
イヤで予選のアタックシミュレーションを実施。アタックを始めた5周目に1分10秒689のその時点でトップ計時を叩き出す。公式練習走行ではトータル17周を走行。結果、関口のマークした単独セッション5周目のタイムで2位となった。
■ 公式予選
■ Q1︓速さを維持する関口が2番手タイムを叩き出す︕
16日(土)15時13分から開始されたQ1は、気温26度/路面温度29度の曇り空。コースオープンしてから程なくしてピットを離れた関口は、WET宣言が出されていたがハード側ドライタイヤを装着。公式練習走行では2番手と速さをみせ期待が高まる中、関口は前走車との間合いをとりながらタイヤのウォームアップを丁寧に始めた。アタックを始めた6周目セクター1では自車ベストをコンマ2秒ほど削ってくる。続くセクター2でもコンマ2秒削り区間3番手、綱渡りの様な難しいSPコーナーのあるセクター3でも区間3番手と、好タイムが期待された最終セクターでは、ほぼ互角の区間タイム。トータルタイムは1分10秒334で、公式練習走行の走りから速さを維持する関口がトップからコンマ1.7秒差の2番手タイムを叩き出し、Q2進出を決めた。
Q2︓中山が2列目4番グリッドを獲得︕
度30度と若干上昇し、時折晴れ間も見える曇り空。コースオープンしてから40秒程待ってコースインした中山は、関口と同じくハード側ドライタイヤを装着。Q1を戦った関口からのクルマや路面コンディションなどの情報をもらい、ポールを狙って気合いを入れクルマに乗り込んだ中山。その気持ちの表れか、早いペースでタイヤのウォームアップ周回を重ねた。関口同様にアタックを始めた6周目セクター1では関口のタイムをコ
16日(土)15時51分から開始されたQ2は、気温28度/路面温ンマ2秒ほど削って区間4番手。続くセクター2では全体的に遅れてしまうも、セクター3では区間4番手と巻き返す。最終セクターではほぼ互角の区間タイムに。トータルタイムでは1分10秒274でQ1タイムを更新。結果、4番手タイムで明日の決勝スタートポジションは、 2列目4番グリッドの好位置を獲得した。
■ 決勝
■ ウォームアップ走行
17日(日)12時から開始された20分間のウォームアップ走行は気温27度/路面温度31度の曇り。小雨がぱらつくも路面は濡れず。最初に関口が決勝用タイヤのベディング。続いて中山がユーズドタイヤでチェッカーまで13周にわたってクルマとタイヤの確認走行を実施。ウォームアップはトータル15周を走行して。7周目に中山のマークした1分13秒872の7番手で終えた。
決勝レース
第1スティント︓関口がスティント後半にプッシュして失ったマージンを稼ぎ出す 17日(日)、13時30分決勝スタート時点は気温28度/路面温度
33度。2列目4番グリッドから一意専心に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD GR Supraを駆る関口は、序盤4位をキープしていたが途中タイヤカスを拾ってしまい思うようにペースが上がらず、9周目に38号車に先行を許したが食らいついていく。14周目からは再び元のペースで快走。ピットに最後まで入らず、34周目にはトップに。だが38周目に大きなクラッシュがあり、SC導入後に赤旗中断に。この時点でトップを走行していたが、まだピットインしてなかったため、マージンを全て失った上にピットに入らなければいけないため、大きく順位を失う不運かと思われた。だが再開後に果敢に攻めてプッシュした関口が後続を大きく離し、満を持して52周を終えピットインとなった。第2スティント︓中山がトップペースで意地の抜き返し 関口のスティント後半のプッシュ、素早いピットワークとアウトラップを攻めた中山のチーム一丸となった離れ業で不運を撥ね除けて、戦列に復帰した時には4位の順位を守ることを成功させる。60周目に24号車との激しいバトルで接触があり一時ポジションを落としたが、65周目に24号車を抜き返しトップを上回るペースで引き離す。第4戦富士、第5戦鈴鹿、そしてこの第6戦SUGOと戦う毎に成長を見せ、決勝での速さを見せてきたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。今回も決勝での速さと強さを見せ逆境となっても諦めずに最後まで戦い抜き、見事に4位を死守してのフィニッシュを果たした。最終車両検査で優勝車両が失格となり正式リザルトでは3位と2戦連続表彰台の結果となった。

関連記事