第46回 意外と知らない工具の使い方 「インパクト用ソケット・アタッチメント編」
工具に関する情報を分かりやすくお届けする【知っとかないTONE!】の連載企画 第46回を公開します。
この連載を読んで、 皆さんもTONE工具マスターになってください。
第46回目は、意外と知らない工具の使い方 「インパクト用ソケット・アタッチメント編編」
間違った使い方をすると工具が破損したり、ケガの原因になります。
正しい使用方法を守って使っているでしょうか?
再認識するために、意外と知らない工具の使い方を紹介します。
【インパクト用ソケット・アタッチメントの用途】
インパクトレンチや電動工具などの動力工具用のソケットがインパクト用ソケットです。
各種ボルト・ナットを締め付けたり、緩めたりするために使います。
高速回転するインパクトレンチからソケットが外れて飛散することを防止するため、
ピンとOリングで差込角とソケットを刺して抜け止めするようになっています。
--- インパクト用ソケット・アタッチメントの取り扱い心得11か条知ってますか?---
その① インパクト用ソケットとアタッチメント類は、危険防止のため保護めがねや耳栓のご使用をお薦めします。
回転中にピンなどが飛び出すと危険です。
その② ソケットやアタッチメントはメーカー指定のOリングやピンにより、確実に固定してお使いください。
ピンとOリングは消耗品です。変形、摩耗、劣化などの異常が認められたら、早期に交換して下さい。
その③ 回転中にピンなどが飛散して危険です。回転中のソケットやジョイントなどのアタッチメントに手を振れないでください。
その④ 使用前および使用中に亀裂などの異常が認められたら使用しないでください。
その⑤ ボルト・ナットのサイズに合ったものを使用してください。
その⑥ ソケットは完全にナットが隠れるまで差し込んでください。
その⑦ インパクトレンチを回転させながらナットに差し込まないでください。
その⑧ ジョイントはエクステンションバーに比べると半分の強さです。
その⑨ 凸差込角がが小さく、凹差込角が大きいアダプターは、レンチの最大出力トルクで使用すると凸差込角が破損します。
出力トルクを下げて使用してください。
その⑩ アタッチメント類を2ケ以上連結すると危険です。
その⑪ アダプターとエクステンションバーなどを2ケ以上連結しないでください。錆びたボルトなどを外す時は、
ソケットやアタッチメント類の能力以上のトルクを必要とする場合があります。
簡単に外れないボルトを緩める時はあらかじめ浸透性潤滑剤などを完全に拭き取ってから作業してください。