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2024.12.25 SUPER GT

SUPER GT 最終戦 鈴鹿【Team LeMans】

2024年SUPER GTシリーズ第5戦

VELOREX (Team LeMans)は、昨年に引き続き、SUPER GT GT300クラスに参戦する。4 年目となる今シーズンは、マシンをAudi R8 LMSからFERRARI 296 GT3に変更し、マシン名を「UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI」とした。一方、ドライバーは昨年同様、第 1ドライバーに片山義章、第2ドライバーにロベルト・メリ・ムンタンを起用。チーム体制も継続し、2023 シーズンを上回る活躍を目指す。タイヤは、これまでどおりヨコハマタイヤを装着する。

【UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI】

今シーズンのSUPER GTの予選方式は、Q1、Q2のタイム合算方式を基本とし、GT300クラスの場合、全車参加で20分間のQ1を行ない、上位14台がQ2 Upper 14th、15位以下がQ2 Lower 15thに分かれてそれぞれ10分間のQ2に挑む。予選順位はQ1、Q2の合算タイムで決まり、Upper14thでQ2を走行したグループの中からポールポジションが決まる。Lower 15thでQ2を走行したチームが合算タイムで最速であっても15番手スタートとなる。雨天の場合、スターティンググリッドはQ2を走行したドライバーのタイムで決められる。なおルール変更によりQ1、Q2でそれぞれ新品タイヤが使用可能となり、レースウィークを通じての使用可能タイヤセット数の制限があるため、昨シーズンにも増してタイヤのマネージメントが重要になる。レインタイヤのセット数制限は無い。(※今大会は300KMレースだが、寒さを考慮してドライタイヤは5セットとなっている)


12/7 公式予選

天候   :晴れ
コース状況:ドライ
気温   :14℃(GT300クラスQ1開始時)
路面温度 :24℃(GT300クラスQ1開始時)
予選開始 :14時13分(GT300クラスQ1開始予定時刻)

【ロベルト・メリ・ムンタン選手】

冬の鈴鹿での公式練習、決勝8番手グリッドを獲得

#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI (片山&ロベルト選手)
出走グリッド:8位(公式予選合算タイム:3分52秒817/ロベルト選手:1分56秒231/片山選手:1分56秒586 )

12月の鈴鹿は予想通り寒く、気温11℃、路面温度12℃というコンディションで9時15分からSUPER GT第5戦(最終戦)の公式練習がスタートした。ロベルト選手がまずはステアリングを握り、2種類の異なるタイヤでタイムアタックをして予選用のタイヤ選定を終えると、片山選手がマシンのバランスをチェック。マシンのフィーリングを確認したところで赤旗中断となり、走行再開で再びロベルト選手に交代し決勝用セットアップを煮詰めていく。公式練習はGT300クラス専有走行時にコースアウトした車両のバックファイアーで芝生が燃えてしまい、消火活動のために再び赤旗が出され、2分間程度を残してそのまま終了となった。

【片山義章選手】

公式予選は気温の低下を勘案して、全セッションが5分間延長され、通常とは異なりGT500クラスの予選Q1からスタートする変則的な予選となった。6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、ロベルト選手がステアリングを握って予選Q1に出走。路面コンディションを考えてピットでウェイティングし、セッションが残り11分を切ったところでコースイン。3周タイヤを温め4周目に一発のアタックで1分56秒231をマークし、8番手。予選Q2をUPPER 14で走る権利を得て、片山選手にバトンを繋ぐ。予選Q2を担当した片山選手もセッション終盤にコースインし、連続アタックで1分56秒589をマークし、同じく8番手。合算タイムは3分52秒817となり、決勝8番手グリッドを獲得した。


12/8 決勝

天候     :晴れ
コース状況  :ドライ
気温     :13℃(スタート時)
路面温度   :17℃(スタート時)
決勝レース開始:12時40分 (正式スタート時刻12時57分25秒)
予定走行時間 :300km (正式フィニッシュ時刻14時41分40秒)

#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山&ロベルト選手)
決勝結果:5位(47周消化/ベストラップ:1分59秒468=片山選手)


台風の影響で12月に延期になった鈴鹿大会は、最終戦ということでサクセスウェイト0kgルールが適用され、ハンディキャップ無しでの戦いの場となる。チームにとっては、フェラーリ296GT3に車両を変更した1年目の集大成となるレースであり、予選では6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI のパフォーマンスをふたりのドライバーが引き出して8番手グリッドからのスタートとなった。
決勝当日、20分間のウォームアップ走行の段階からマシンのバランスは良く、片山選手が3番手タイムをマークするなど、午後の決勝に向けての期待が高まっていたが、気温が予想以上に寒くなり、路面温度の低下によってタイヤのウォームアップに不安を感じた部分はあった。決勝スタートは12時57分。交通機動隊を先導としたパレードラップを終えて、全車がタイヤを温めるためにエクストラフォーメーションラップが1周追加され、51周のレースがスタートを切った。

一時は12番手となるも、5位でチェッカー

8番手からスタートした片山選手は、スタート直後からアグレッシブな戦いを展開し、1周目のヘヤピンコーナーで1台をオーバーテイクし、1周目は7番手でコントロールラインを通過。その後もハイペースで前を行くマシンを追い続け、前車のアクシデントやトラブルによって5番手までポジションを上げ、FCYが出された際の再スタートも冷静に対処してポジションキープ。各チームがピットに入り始めると、予定どおり17周目にピットに戻り、タイヤ交換、給油を済ませロベルト選手に交代。ピット作業にミスはなかったが、路面温度が14℃へと低下したコンディションでタイヤのウォームアップに時間がかかり、ピットインのタイミングの違いもあって一時は12番手までドロップしてしまう。

しかし一旦タイヤに熱が入り全車がピット作業を終えた段階では6番手までリカバーしており、レース終盤に向けてさらなるペースでプッシュを続ける。
残り21周、2度目のFCYが出され、レースが再開した直後に1台をパス。5番手へと浮上した6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは大きく開いていたタイヤ無交換の前方グループがタイヤに厳しくなってきたこともあり、1周1秒以上その差を縮め、最終ラップには3位争いの直後まで迫り、一団となって
最終シケインに突入したが、僅かに4番手に0.1秒届かず、そのまま5位でチェッカーを受けた。

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