第52回トルクレンチの選び方編
第52回目は、「トルクレンチの選び方編」
トルクレンチは様々な種類があり、それぞれに適した用途があります。
正しい選び方をおさえておくことが重要です。
迷ったら特長や用途を確認し、トルクレンチを選んでください。
作業用途
連続作業 工場ラインなどで同じトルク値での連続した締付け作業
汎用作業 作業ごとに様々なトルク値での作業
検査・測定 測定の結果を表示でき、締付けトルク値の検査や合否判定
測定精度 作業者レベルで作業結果のバラつきがない
作業管理 作業結果が記録でき、履歴が確認できる
導入費用 導入する際に必要な費用
トルクレンチの特長
シグナル式 ●プレセット形
あらかじめ設定したトルク値に達すると「カチッ」という音、または手に軽い「ショック」でお知らせ。
測定トルクを設定範囲内で自在に変更。
シグナル式 ●単能形
あらかじめ設定したトルク値に達すると「カチッ」という音、または手に軽い「ショック」でお知らせ。
締付トルクの変更の必要がない現場でのトルク管理。
直読式 ●デジタル式
デジタルでトルク表示。
あらかじめ設定したトルク値に達すると音と光で知らせ。
直読式 ●アダプター式
工具に取り付けるだけで、簡単・手軽にトルク管理。
デジタルでトルク表示。
あらかじめ設定したトルク値に達すると音と光で知らせ。
トルクレンチを選ぶ方法として、締付けるトルク値に合わせて選ぶという方法があります。
トルクレンチは最大トルクの30%~80%の範囲で使用するとトルクレンチにかかる負荷が少なく、おすすめです。
そのため、最大トルク値を、締付けたいトルク値より20〜30%程度余裕を持った機種を選定すると良いでしょう。
例えば、70〜80N・mの締付けトルク値の場合、最大トルク値が100N・m程のトルクレンチが最適です。
また、締める向きにも注意が必要です。もし左向きのネジにも対応したい場合は、左右両回転に対応しているトルクレンチを選びましょう。