力を出し切れなかった最終戦鈴鹿【NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCH】
3月に開幕した2024年の全日本ロードレース選手権シリーズは三重県・鈴鹿サーキットで10月26日(土)・27日(日)に最終戦を迎えた。今回は、JSB1000クラスの芳賀瑛大、ST1000クラスの横山尚太に加え、ST600クラスに第3戦SUGO以来となる岡谷雄太がスポット参戦。3クラスで好成績を残しシーズンを終えることを目標にレースウイークに入った。
JSB1000クラスの瑛大は、走り始めからマシンのフィーリングがよくなく、エンジンの調子も今ひとつの状態であることをメカニックに伝えていたが、初日にTカーのエンジンが壊れてしまう。急きょ、スペアエンジンを載せ換えたが、なかなか良い方向にマシンセットも進まず厳しい状況となっていた。その中で、予選を戦い、レース1に挑んだ。14周のレースを走りながら、どうすれば速くなるかを考えながら周回。決してペースは速くなかったが、ラストラップにベストラップをマーク。レース2につながるレース1になっていたのだったが…。日曜日のレース2は、スタート直後にエンジンが壊れてしまいリタイアを余儀なくされてしまった。
ST1000クラスの横山は、初日からフィーリングよく走ることができていたが、2本目でマシントラブルが発生。2日目は、トラブルを解消し、マシンセットを詰めていき、予選では10番手につけていた。日曜日朝のウォームアップ走行でも、さらにセットを詰め、ユーズドタイヤで2分10秒5を記録。決勝への手応えを感じていた。レースがスタートすると10番手を走っていたが、2周目に2台にかわされ12番手に下がると、3周目辺りからトラブルが出てきてしまう。何とかポジションをキープしながら周回を重ねていたが、残り2周で症状がひどくなり、ピットインしてマシンを降りた。リザルト上では完走扱いとなり20位となっている。
ST600クラスの岡谷も初日から問題を抱え、その原因追及に時間がかかってしまう。それでも予選では、しっかりタイムを出し、決勝もスタートを決めオープニングラップは7番手につけていた。しかしアベレージスピードがなく、そこからはポジションを下げていくが、何とか12位でフィニッシュ。シリーズランキング10位となった。