SUPER GT 最終戦 鈴鹿【GAINER】
第5戦鈴鹿大会が台風で延期になってから、SUPERGT開催史上初12月の開催となる。この日の鈴鹿は朝から好天に恵まれ本来ならサクセスウエイトは0になるが、開幕戦を出走していないため、5kgを積んでの出場となる。気温が低くエンジンには良いコンディションで走行できるが、路面温度は低くタイヤの暖まりが勝負を左右しそうだ。
12/7 公式練習・公式予選
ほろ苦い初走行
公式練習の走り出しは富田竜一郎から。他のDUNLOPタイヤを履くマシンも暖まりは良いようで、富田もタイムを上げていく。ただ今回も跳ねが多い。15分後に石川京侍と交代。石川も跳ねを気にする。リアの足回りを交換し再び富田がコースへ。跳ねはなくなったが、リアの安定感がなくダンパーの調整を行うが、変化がない。リアウイング等調整しセッティングを進める。赤旗で一時中断。富田がセットを進めて行く。FCYのタイミングで石川と交代。300クラスの占有時間になり、今回Cドライバー登録した大木一輝がマシンに乗り込みスタート。しかし計測に入った1周目にコースオフしたマシンが芝生を燃やし赤旗中断。そのまま終了となりほろ苦い初走行となった。
7番手での決勝グリッド
Q1担当は富田。気温は例年の12月と比べても暖かいが、路面温度はやはり低い。予選時間が25分間あることもあり、8分間ピットで待機してからコースへ。1周目は既にアタックを開始しているマシンもあるため12番手、翌周は14番手、計測3周目に3番手に浮上。DUNLOPタイヤの暖まりは他と比べても早い。マシンもオーバーステアはなく、富田も今週で一番しっくりくるとのコメントを話す。最終的に7番手で石川にバトンを渡した。Q2グループ1(Upper14)では開始と同時に石川がコースへ。グループ2(Lower15)で赤旗が出た為に15時40分からのスタートとなりかなり気温が下がり始めている。1周目に2番手タイム、2周目にも2番手タイムを計測。計測3周目でも2番手。しかし、レコードタイムが更新される気温、路面状況もあり7番手で明日の決勝のグリッドが決まった。
12/8日 決勝
今年最後のレースは、朝から晴天に恵まれたが、風は強く冷たい。まず石川からスタート。しかし決勝前のウォームアップはいきなりの赤旗から始まってしまった。アウトインでピットに戻り、残り15分間の走行となる。ここでもDUNLOPタイヤの暖まりの良さが発揮され、計測1周目で3番手タイム。その後富田と交代し1周計測しピットに戻ってくる。当初の予定では、大木も乗車する予定だったが、赤旗により時間が足りずこのセッションは17番手で終了した。
8番手でのチェッカー
SUPERGTは地元警察とともに交通安全啓発活動を行なっており、今回も三重県警察の白バ7台、パトロールカー3台に先導されこのレース参加のGTマシンが連なって交通安全を訴えるパレードラップを1周行い、さらにフォーメーションラップは通常の1周に加えてタイヤの暖まりが悪いと考え危険回避のためさらに1周を行い合計2周を経て、いよいよ第5戦鈴鹿GRANDFINALの決勝の火ぶたが切って落とされた。スタートドライバー石川。予選Q2で使用したタイヤが今回抽選で選ばれ、石川本人がアタックしたタイヤでのスタートとなる。1周目に6号車FERRARIに抜かれて8番手でコントロールタワーを通過。そのまま淡々と周回を重ねる。9周目に87号車LamborghiniがコースオフしFCY(フルコースイエロー)が導入される。燃料も満タンでスタートしている為重くペースを上げられない。15周目からルーティーンのピット作業が始まり、前後のピットのタイミングとずらして、18周目に石川をピットに迎える。タイヤ4輪交換とほぼ満タン給油を行い富田をコースへ送り出す。28周目にデグナーカーブで48号車GTRがコースオフし、すぐに復帰はしたものの、昨日同様芝生が燃えて、FCYとなる。その後解除されこの時点で9番手。前を行くのは4号車AMG。17秒近くあった差を周回毎に詰めていき、39周目の2コーナーで抜き去る。このまま前車を追いかけるも、既に24秒以上の差があり、46周目にそのまま8番手でチェッカーを受けた。